若者の価値観変容
2026-02-25 14:14:22

早稲田大学とリザプロが共同研究した若者の価値観変容の実態

早稲田大学とリザプロが共同調査を実施



リザプロ株式会社が運営する教育メディア「未来図」は、早稲田大学デモクラシー創造研究所、及び一般社団法人未来政経研究所との共同により実施した「若者の価値観変容に関する調査」の分析結果を公開しました。この調査は2025年10月から12月の間に、高校生894名を対象としたアンケート調査と、19~24歳の若者9名へのインタビュー調査を基にした混合研究法によるものです。調査の主な目的は、Z世代やα世代の価値観の移り変わりを実証的に示すことです。

調査の背景



最近、社会全体が物質的豊かさから精神的豊かさを求める傾向にあり、ウェルビーイングに対する関心が高まっています。働き方も変化し、日本特有の新卒一括採用や年功序列、終身雇用から、ジョブ型採用や実力主義にシフトしています。このような社会の変化の中、若者たちは新しい価値観を育んでおり、仕事の重要性が生活の一部として捉えられる「ライフインワーク」へと移行しています。

実際、若者たちは「安定」と「堅実」、さらにはコストパフォーマンスの観点を重視し、同時に自分の仕事が社会に役立つと感じる「貢献感」や、自分が成長している実感を求めています。しかし、これまで若者の価値観の変わり方は主に感覚的に語られることが多く、実証的な研究が少なかったため、今回の調査が注目されます。

調査の方法



調査は、定性調査と定量調査を併用することで、若者の価値観の変容を多角的に分析しました。定量調査では高校生894名を対象にアンケートを実施し、定性調査では、特に志望する方向で大学進学を選んだ19歳から24歳で新たな可能性に挑戦する若者たちにインタビューを行いました。

3つのリサーチクエスチョンが設定され、若者が外発的価値観よりも内発的価値観をどのように重視しているか、またマズローの欲求ピラミッドが逆転していないかを検証しました。

調査結果



調査結果からは、若者たちの価値観が明確に示されました。彼らは「安定」や「物質的豊かさ」という外的要因よりも、自己成長や内面的な充実を重視している様子が見受けられました。定量調査では、外発的価値観がトップに評価されたものの、定性調査からは「学ぶ内容」や「将来のキャリアに対する達成感」が進路選択に影響を与えている重要な要因として挙げられました。

また、マズローの欲求ピラミッドに関しては、改善が求められることが明確に示され、若者たちは自己実現欲求に強く寄与しているものの、自己超越欲求には達していない傾向が強くあったことが発覚しました。この結果は、今後のキャリア形成に向けて重要な示唆を示しています。

課題と今後の方針



若者が自己超越に至っていない理由として、内面的な動機と社会的な関与が適切に結びついていないことが挙げられます。調査中には、「楽しさ」が社会貢献に繋がる瞬間があることが確認されています。これを踏まえ、自己超越を意識化するために、大学時代に自己実現と社会的意義が両立する経験を提供することの重要性が示されました。また、経験したことの社会的意味を振り返る機会を設け、他者とのつながりを求めることが必要です。

まとめ



早稲田大学デモクラシー創造研究所の島田光喜研究員と、リザプロ代表の孫辰洋さんは、この調査結果に基づいて教育界における若者の変化の実態を明らかにしました。若者の価値観は変化しているのではなく、社会が変わっていることで合理的に適応していることが、今回の調査の重要な示唆となります。将来の社会における若者の行動を理解し、より良い政策形成に役立てるためにこのデータが役立つことが期待されます。


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会社情報

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リザプロ株式会社
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東京都新宿区神楽坂3丁目1番地あさひこビル3・4階
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