コロナ禍で拡大する中古農機具市場とUMMの取り組み

中古農機具市場の変化とUMMの試み

新型コロナウイルスの影響を受け、多くの業種が苦しむ中、特に上昇したのが中古農機具の需要です。この背景には、農機具を製造するメーカーによる原材料価格の高騰や物流費用の上昇があります。これにより、新品農機具の定価が上昇し、消費者はよりコスト効率の良い選択として中古市場に目を向けるようになりました。

中古農機具ビジネスの成長

マーケットエンタープライズグループは、2017年より「農機具高く売れるドットコム」を通じて、中古農機具の買取を開始しました。その後、株式会社UMMやMEトレーディングなどの専業会社を設立し、中古農機具の取り扱いを拡大してきました。今年4月には、株式会社ファーマリーから事業を譲り受け、事業のさらなる成長を遂げています。この流れにより、持続可能な社会の実現を目指す中で、農業の活性化に寄与することが期待されています。

UMMオークションの開始

2022年5月18日、UMMでは初のインターネットオークションを試験的に運営し、農機具販売事業者を対象に中古農機具の取引を行います。参加者は全国どこからでも、パソコンやスマートフォンを通じて簡単にオークションに参加できます。これは、農機具の仕入れが難しくなっている地元販売店にとって、大きな助けとなるでしょう。

オークションの参加は、事前登録が必要ですが、参加費用やシステム利用料、出品手数料、落札手数料は無料です。ただし、成約の際には11,000円（税込）の手数料が発生します。この仕組みは、多くの事業者にとってコスト負担を軽減し、農機具の流通をより活性化させることに寄与するでしょう。

未来への展望

UMMは、このオークションを通じて中古農機具市場全体の活性化を図ると同時に、持続可能な社会の実現を目指します。中古農機具の流通を促進することで、地元の農家や農業関連企業に新たなビジネスチャンスを提供し、地域経済の振興にも寄与することが期待されています。誕生したばかりのUMMオークションが、どのように成長していくのか、今後の動きに注目です。

企業概要

株式会社UMMは、ネット型リユースを中心に事業を展開するマーケットエンタープライズグループの一員で、農機具の売買プラットフォーム『UMM』を運営しています。国内外での豊富な経験を活かし、中古農機具の能動的な取引を支援。農業業界の発展に寄与することを目指しています。さらに、マーケットエンタープライズは、持続可能な社会を実現するための最適化商社として、リユース事業を拡大し続けています。これからも注目が集まる中古農機具市場の今後に、目が離せません。