新たな潮流を感じる喜多俊之展
大阪芸術大学で、喜多俊之教授の特別展示『未来への潮流』が、5月24日から6月29日まで開催されます。この展覧会は、アートとテクノロジー、そしてサイエンスが結びつく新しい潮流を体験できる貴重な機会となっています。
展示の見どころ
喜多教授は、家具や家電、さらにはロボットに至るまで数々の成功したデザインを手掛けてきた著名なデザイナーであり、その作品はニューヨーク近代美術館など多くの国際的な美術館に収蔵されています。本展の目玉作品であるMINERAL SPACE(鉱物空間)は、1987年にパリのポンピドゥーセンターで展示されたもので、16㎡の広さを持ち、鉄、アルミニウム、銅、コンピューター、そして電気エネルギーなどの材料から構成されています。ここでは、未来の住空間がどのように発展していくのかというテーマが掲げられ、新しい時代を感じさせてくれます。
また、喜多教授のもう一つの代表作であるCEREMONY SPACE(二畳結界)は、自然素材を用いた1.8㎥の空間で、観客がその中に身を置くことで心が落ち着く効果があります。この空間は漆塗りの木の柱と畳から構成され、植物に囲まれた心の安らぎを体験できる場所です。日本の畳文化とその精神性が感じられるこの空間も、ぜひ体感したいポイントです。
特別イベント
さらに、5月24日には喜多教授自身によるニュー・テンデンシーのコンセプトトークが予定されています。ポンピドゥーセンターでの展示経験を基にしたお話や、展示作品の解説が行われる予定です。この貴重なトークセッションでは、作品の裏側や制作の過程について深く知ることができます。
開催概要
- - 開催期間: 5月24日(金)〜6月29日(土)
- - 時間: 10:00〜17:00(休館日: 6月2、9、21、23日)
- - 場所: 大阪芸術大学30号館(アートサイエンス学科棟)
まとめ
この『未来への潮流』展は、喜多教授がどのようにしてアートとテクノロジーを融合させ、新しい価値を創造してきたかを体感できる貴重な機会となります。身近な素材と先端技術が織りなす作品に触れることで、未来への視点が広がることでしょう。ぜひお見逃しなく!