テレダイン・レクロイ、次世代DisplayPort 2.1 PHYテストソリューションを発表
テレダイン・レクロイは、東京都府中市に本社を置くテスト機器の専門企業で、最新の技術を駆使した形式で新製品を発表しました。新たに登場したのは、DisplayPort(TM) 2.1に対応する物理層(PHY)コンプライアンステストフレームワーク「QualiPHY 2」です。この次世代のテストソリューションは、業界の進化に応じた厳格な試験を自動化し、開発者やエンジニアの作業効率を向上させることを目的としています。
QualiPHY 2の特長
「QualiPHY 2」は、テレダイン・レクロイのオシロスコープ上で動作し、PCI Express(R)、USB、Thunderbolt(TM)、DisplayPort、HDMI(R)などの高速シリアルデータ技術の標準化された物理層試験を自動化します。また、新製品である「QPHY2-DP2-SOURCE-TX」および「QPHY2-DP2-SINK-RX」の組み合わせにより、ホストPC上でもオフラインでの動作が可能となります。これにより、従来の製品に比べて試験時間が大幅に短縮され、ラボでのプロセス効率が向上します。
超高速ビットレートの実現
DisplayPort(TM) 2.1は、超高速ビットレート(UHBR)と複数のシリアルデータレーンを活用しており、これらを正確に試験するためには、CTS(コンプライアンステスト仕様)に基づいた厳格な試験が不可欠です。しかし、テストに合格しても、相互運用性試験で問題が発生するケースが多く、これがユーザー体験を損ねる要因となっています。
テレダイン・レクロイの「QualiPHY 2」ソフトウェアは、Source(Tx)とSink(Rx)の両方の試験を単一のフレームワークで自動化し、この課題をクリアします。特に、取得データを用いたオフライン試験が可能になることで、実際の試験を迅速に行うためのサポートを提供します。
相互運用性デバッグへの新たなアプローチ
「QualiPHY 2」には、相互運用性デバッグソリューションも統合されています。この機能は、WaveMaster 8000HDオシロスコープを活用したもので、50Ωの高速及び1MΩの低速入力を兼ね備えており、効率的なトラブルシューティングが可能です。さらに、DP-AUX TDMPやUSB-PD TDMPソフトウェアオプションによって、SourceとSink間のリンクネゴシエーションをストレスなくデバッグできます。
テレダイン・レクロイのスコープ/デジタイザ部門のバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるTyler Cox氏は、「私たちは、迅速で効率的なDisplayPort 2.1 PHY適合試験をサポートする新しいツールを開発できたことを誇りに思います。これにより、開発者がこの新しいUHBR速度での最高の性能を達成し、エンドユーザーの期待にこたえる手助けができたら幸いです」と述べています。
まとめ
テレダイン・レクロイの新たな「QualiPHY 2」は、業界の技術的なニーズに応えるために設計されています。最新のテスト技術を活用することで、開発者はより高水準な性能を実現でき、エンドユーザーに対しても質の高い製品を提供することができます。お求めはテレダイン・レクロイの公式ウェブサイトから。
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