自宅で簡単にリハビリできる『リハカツ』
2022年4月26日、ソニーの革新的な「姿勢推定技術」を利用した新しい在宅リハビリ支援サービス『リハカツ』が発表されました。このサービスは、脳梗塞やその他の疾患によって身体機能が低下した方々を対象に、専門的なトレーニングやオンラインサポートを提供し、自宅でも効果的なリハビリを行えるように設計されています。
背景と開発経緯
このプロジェクトは、2014年より自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリセンター」を運営している株式会社ワイズが、豊富なリハビリ施術実績をもとに、シニアセラピストと共に開発を進めました。新型コロナウイルスの影響でリハビリ施設に通うのが難しい方々に向けて、オンラインでのリハビリ環境を整えることが急務とされ、約2年間の開発を経て『リハカツ』が誕生しました。
サービスの内容
『リハカツ』では、アプリを通じて受けられるリハビリトレーニングを中心に、専門の理学療法士が提供するオンラインサポートが組み合わさっています。利用者は自宅で、自分のペースでトレーニングを行い、定期的に専門家からのアドバイスを受けることが可能です。このサービスは、1対1のオンラインレッスンやチャット相談も受け付けており、特にリハビリ施設までの距離が理由で通所できない方々にとって、非常に大きな支援となるでしょう。
課題解決のための強力なサポート
在宅リハビリにおいて、リハビリ施設が遠かったり、感染への不安から通所を躊躇している方が多い中、『リハカツ』はそのニーズに応えるべく、いつでもどこでも、自分の体に合ったトレーニングを提供します。そのため、従来のリハビリの課題を解決する重要な手段となるでしょう。
特に、以下のような課題を抱える方々にとって有用です:
- - リハビリ施設が遠く、通うのが困難な方
- - 仕事復帰後、時間が取れずに通院できない方
- - 自宅で自主的にトレーニングを行う際に、何をしたらよいか分からない方
利用方法
個人での利用を希望する方は、Google PlayまたはApp Storeから『リハカツ』アプリをダウンロードすれば、すぐに利用を始めることができます。現在、アプリは期間限定で無償提供中ですが、無料期間が終了した後は、有償プランにも移行可能です。
法人向けには、老人ホームやサービス付き高齢者住宅といった施設での実証実験も行われる予定です。リハビリが必要な方々の生活の質を向上させるため、『リハカツ』は大きな一歩となるでしょう。
企業情報
この革新的なサービスはエムスリー株式会社、ソニーグループ株式会社、そしてワイズの3社が共同で開発したもの。特に、新たに設立された株式会社サプリムが提供を担当します。サプリムは医療とテクノロジーを融合させたソリューションを提案し続けています。
『リハカツ』が提供するより良い在宅リハビリ環境は、今後多くの方々の生活をサポートし、明るい未来をもたらすでしょう。