ヨーロッパの美食をアジアへ届ける新キャンペーン
欧州連合(EU)の支援のもと、CSO Italy(イタリア青果物協同組合)が新しいキャンペーン「ヨーロッパ美食術 イタリア産果物・野菜の傑作」を開始しました。このプロジェクトは、2022年から2025年までの3年間にわたり、日本、中国、台湾、タイの4つのアジア市場を対象に展開されます。
キャンペーンの目的
このキャンペーンの主要な目的は、アジア市場におけるイタリア産果物・野菜の認知度を高め、販路を拡大することです。特に、リンゴやトマト加工品、キウイ、オレンジなどが対象となります。イタリア青果物協同組合に参加する7社の協力のもと、各国の消費者に向けてブランド力を強化し、高品質な製品をアピールしていきます。
アジア市場の重要性
CSO Italyのプレジデント、パオロ・ブルーニ氏は「アジア市場はイタリア産果物・野菜にとって重要な販路」と述べており、その理由は日本市場の成長にもあります。現在、日本はイタリアからの果物・野菜の第5位の輸出先であり、年間1万トンを超えるトマト加工品が輸出されるなど安定した需要が見込まれています。
しかしながら、生鮮のリンゴやキウイは植物防疫上の理由から日本に輸入できないため、その点も考慮された戦略的なアプローチが必要です。中国市場ではイタリア産農産物の第3位の輸出先であり、香港を含めるとアジアでもトップを誇ります。一方、台湾とタイはまだ上位20カ国には入っていないものの、食の安全に対する関心が高まり、高品質の生鮮品を求める声が増えています。
各国の特性に合わせた戦略
今回のキャンペーンでは、各市場の特性に合わせたコミュニケーション戦略を展開します。日本ではヨーロッパ産果物・野菜の高評価をさらに広げ、中国では製品へのロイヤルティを高めるための教育活動が行われます。台湾では食の安全に関する取り組みを強化し、タイでは女性向けのアプローチが重視される予定です。
マルチメディア戦略
また、ソーシャルメディアや店頭での販促、PR活動、オンライン広告など様々な手法を通じて、イタリア産の果物・野菜の価値を高めていく予定です。特にソーシャルメディアを活用することで、アクティブな女性ユーザーへ効果的にアプローチすることが狙いです。
このキャンペーンを通じて、イタリアの高品質な農産物がアジア市場において認知され、さらなる需要の拡大が期待されています。また、消費者にとっても健全で美味しい食材を手に入れる機会が広がるでしょう。
キャンペーンに関する詳細は
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