仙台市が業務効率化のために生成AI導入
宮城県仙台市が、職員の業務効率化と生成AI技術の理解促進を目指し、株式会社FIXERが提供する生成AIサービス「GaiXer」(ガイザー)を採用しました。この取り組みは、令和7年6月23日からスタートしており、仙台市職員への研修や実証実験を通じて、業務の効率化を図ることが目的です。
仙台市の新たな挑戦
仙台市の市長、郡和子氏のもとで実施されるこのプロジェクトでは、主に二つの運用が行われます。一つ目はRAG(検索拡張性)技術を活用した生成AIサービスの実証です。具体的には、仙台市の会計室会計課において会計審査業務に関する実証が行われます。このプロジェクトでは、関連する条例や業務マニュアルを参照しながら、職員が持つ質問に対してAIが効果的に回答できる環境を提供し、さらなる業務サポートを行います。約2ヶ月間の期間に、300アカウントを想定した利用が見込まれています。
職員向けの生成AI研修
二つ目の取り組みとして、庁内が生成AIを活用するための研修が実施されます。これは、生成AIの活用が未経験の職員約50名を対象とし、基礎知識やプロンプト作成方法に関するハンズオン研修やe-learning教材を提供するもので、2023年8月下旬から開催される予定です。これにより、職員が生成AIに関する知識を深め、実務に役立てることが期待されています。
GaiXerの特徴
FIXERの「GaiXer」は、ChatGPTなどの最新技術をベースにしたエンタープライズ向けの生成AIサービスです。このサービスの特長は、大規模言語モデルを選択し実行することができる点にあります。これにより、最適なモデルを用いて高い生成品質を保ちながら、安全に業務をサポートします。また、政府のセキュリティ基準を満たすSaaSとして評価されており、LGWAN(行政専用ネットワーク)での利用も可能です。
GaiXerの導入により、業務フローの変革が促され、カスタマーサポートや文書作成など多様な分野での効率化が図られるでしょう。そのため、今回の取り組みは、仙台市だけでなく全国の地方自治体にも影響を与えるものとなるかもしれません。
株式会社FIXERについて
FIXERは2009年に設立され、クラウドネイティブな企業として、早くからエンタープライズシステムのクラウド化に注力してきました。特にMicrosoft Azureの普及と広がりに貢献しており、政府が「クラウド・バイ・デフォルト原則」として推進する方針のもと、今後も日本のデジタル変革(DX)を加速させるミッションを担っています。
公式サイト:
FIXER から、GaiXerの詳細情報や導入事例を確認することができます。これにより、さらなる業務の効率化と生成AIの浸透が進むことが期待されています。