WEELとユーザックシステムの新たなる挑戦
株式会社WEELとユーザックシステムが業務プロセスの自動化を強力に後押しする「受注業務AIエージェント」のPoCサービスを提供開始しました。このサービスは、従来のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)では対応が難しかった非定型業務の自動化を目的としています。特に、「イレギュラー対応」や「人による判断が必要となる部分」に焦点を当て、最新のRAG(Retrieval Augmented Generation)技術を駆使している点が革新的です。
受注業務AIエージェントとは
「受注業務AIエージェント」は、受注業務における属人化を解消し、業務の効率化を最大化することが期待されています。これにより、受注業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)が促進されます。企業がこのPoC(Proof of Concept)サービスを利用することで、業務の自動化がどれほど進むかを実証することが可能になるのです。
背景にある人手不足の問題
近年、業務効率化において課題となっているのが人手不足です。ユーザックシステムでは、過去20年間にわたり受注業務の効率化に取り組んできましたが、RPAを活用した一部の自動化には限界があります。顧客や担当者によって対応が異なるという問題や、「処理には人の判断が必要」という暗黙知的な作業が残っているのが現状です。特に、業務の担い手が不足している中で、バックオフィス業務を支えるための知識やスキルを持った人材を確保するのが難しくなっています。
そこで、受注業務の自動化における専門知識を持つユーザックシステムと、生成AI技術を駆使するWEELがタッグを組むことで、受注業務の効率化と人手不足の解消を図っています。
AIによる業務の引き継ぎ
本PoCサービスでは、ユーザックシステムが持つ受注業務自動化のノウハウを活かし、受注業務内の「非定型業務」をAIが学習する仕組みが整えられています。これにより、AIは人間の判断に近い業務を実行できるようになります。特に、得意先ごとの出荷ルールや出荷単位の変更といった多様なケースに対応できるようなデータ形式を追求している点が特徴です。
PoCサービスの内容
「受注業務AIエージェント」は、FAX、ウェブ、メール、LINEなどを通じた受注に対応しており、人の判断が必要な非定型業務を自動化することによって、業務の省力化を実現します。来る2024年8月1日からは、このPoCサービスの利用企業を募集開始します。受注業務の効率化に関心のある企業は是非お申し込みを検討してください。
企業情報
このプロジェクトに参画するユーザックシステムは、大阪市に本社を構え、1971年に設立された企業です。ロボティック・プロセス・オートメーションや、EDI(電子データ交換)などを通じて、効率的な業務運営をサポートするノウハウを持っています。一方、WEELは東京都新宿区に本社を置き、生成AIに特化したコンサルティングと開発を行っており、様々な業種における具体的な課題解決に向けた柔軟なソリューションを提供しています。
まとめ
この「受注業務AIエージェント」のPoCサービスがスタートすることで、受注業務の自動化がどのように進展するのか、今後の展開に注目が集まります。業務効率化とともに企業の成長を目指し、WEELとユーザックシステムが提供する新しい価値に期待したいところです。