2022年度 ホームページ制作市場の分析とトレンド
2022年度のホームページ制作市場において、発注案件がどのように推移したのか、様々な観点から分析を行いました。年々多様化するニーズに応えるため、発注者はどのような条件を求めているのか、具体的に見ていきましょう。
発注者の属性と予算
まず発注者の属性についてですが、法人企業が全体の78%を占めており、特に企業サイトやサービスサイト、リクルートサイトが多く見られました。発注予算の平均は112万円という結果が出ており、特に50万円以下と50万円以上の案件がほぼ同等の件数であることが特徴です。100万円以上の予算を設定するケースでは、決済機能や会員登録機能など、特別な仕様を要する案件が多いようです。
ホームページ制作の種類
ホームページの種類としては、「コーポレートサイト」が35%で最も多く、続いて「サービスサイト」が19%となっています。新規事業を立ち上げた企業やサービスのPRを行いたい企業からの依頼が目立ちます。一方、「ポータルサイト」が14%という意外な数値を示しており、特にマッチングサイトなどのWebサービス制作へのニーズが強まりつつあることがわかります。さらに、オウンドメディアの制作依頼は全体の5%を占めており、これはコロナ禍での集客ニーズが高まっている証拠とも言えます。
各種類の平均予算
それぞれの制作種類ごとの平均予算に関しては、コーポレートサイトが平均97万円、サービスサイトが平均140万円、ポータルサイトに至っては244万円という高額になっています。また、リクルートサイトは306万円と一番高く、写真撮影や企画が含まれるため、予算上昇の要因となっています。
ホームページに期待する機能
また、ホームページ制作において、67%の発注者が「お問合せフォーム」を必要としていることがわかります。CMS機能を希望する割合は37%であり、機能に関する認識に差があることも踏まえると、ここには改善の余地があると言えるでしょう。ポータルサイト制作依頼が多い背景には、「検索機能」や「予約機能」、「決済機能」など、開発が伴う機能を求める声が多数ありました。
オプション業務とそのニーズ
現代のホームページ制作において、スマホ対応を希望する声が78%を占める一方で、運用保守や広告運用に対するニーズは低い状況にあります。この背景には、名刺代わりでのサイト作成を希望する発注者が一定数いるためだと考えられます。また、「SEO対策」や「SNS連携」を求める声も多く、その大半は基本的な集合体としてのアイコン設置で終わっていました。
デザインデータの有無
最後に、デザインデータを所持している発注者は全体の34%を占め、さらに22%はPhotoshopやExcelなどで制作したデザイン案を持っていることがわかりました。これに基づき、独自のデザインを希望する企業が増えていることも感じられます。
株式会社ワンズマインドをはじめとする企業は、この市場のニーズに応えるため、さらなる工夫と挑戦を続けていくことが求められるでしょう。
会社情報
- - 所在地: 東京都新宿区新宿2-6-4新宿通東洋ビル6F
- - 代表者: 尾池 徹哉
- - 設立年: 2003年1月
- - 資本金: 40,000,000円
- - URL: 株式会社ワンズマインド