ESG規制の未来を見据えた新デジタルメディア「ESGグローバルフォーキャスト」
2025年4月、株式会社日経BPは世界のESG(環境・社会・ガバナンス)に関連する規制や政策に特化したデジタルメディア、「ESGグローバルフォーキャスト」を立ち上げると発表しました。この新たなプラットフォームは、企業のサステナビリティ担当者をターゲットに、グローバルに展開されるESGに関する最新情報を提供し、企業の将来的な戦略の策定を支援することを目的としています。
背景と目的
昨今、ESGに関する議論はますます激化しています。特に、米国では「反ESG」に関するムーブメントが盛り上がりを見せており、また欧州でも産業競争力を高めるための政策転換が進んでいます。このような不透明な状況の中で、企業にとっては持続可能な成長を遂げるための情報収集がますます重要になっています。「ESGグローバルフォーキャスト」は、こうしたグローバルの動向を把握し、迅速に対応できる情報源となることを目指しています。
メディアの特徴とコンテンツ
「ESGグローバルフォーキャスト」では、特に欧州を中心に発展しているESG関連の規制や政策を詳細に解説します。主なコンテンツには以下のものが含まれます:
1. 世界のESG関連規制や政策の速報ニュース
2. それぞれの規制の意義や内容を深掘りする解説
3. 将来の施行スケジュールをまとめた年表
4. 各規制に関する議論の背景や今後の動向を探る独自記事
5. 海外のESG関連メディアからのニュースの翻訳
プレオープンは2025年4月を予定しており、最初は10個程度の注目すべき規制や政策を中心に無料で情報を提供。後期には本格的なサービスとして有料化を行い、より包括的な情報提供を予定しています。
主な掲載予定の規制
初期の段階で注目する規制には、「企業サステナビリティ報告指令(CSRD)」、「企業サステナビリティデューデリジェンス指令(CSDDD)」、「炭素国境調整メカニズム(CBAM)」などが含まれています。これらの法律や指令に関して、どのような影響が企業に及ぶのか、またその対策を講じるための具体的なアドバイスも提供していく予定です。
結論
「ESGグローバルフォーキャスト」は、変わりゆく全球規模のESG政策に迅速に対応できる情報源として、企業のサステナビリティ戦略に資することを目指す重要なプラットフォームです。ESGに対する関心が高まる中、企業はこのメディアを通じて最新の動向を把握し、持続可能な企業経営に向けた第一歩を踏み出すことが求められています。日経BPのESG専門誌「日経ESG」とともに、新たな価値を提供していくことで、企業の競争力を高めていくことを目指します。なお、日経BPは幅広い情報を専門出版社として提供しており、ESGに関わる重要な情報を正確に届けていくことで、企業や社会全体の成長を支援していく意向です。