三陽商会、CDPで「A-」スコア獲得
株式会社三陽商会(本社:東京都新宿区)が2025年度のCDP質問書に回答した結果、気候変動分野での取り組みが高く評価され、リーダーシップレベルの「A-(Aマイナス)」スコアを受けました。これは、企業の気候変動適応能力や情報の透明性を守る基準ともいえるCDPの評価において、8段階中上位から2番目の評価です。
CDP(Carbon Disclosure Project)は、グローバルな環境問題に焦点を当て、企業及び自治体の情報開示を集計・分析する国際NGOです。CDPの評価基準は広く認知されており、企業がどのように環境問題に取り組んでいるかを示す重要な手段となっています。当社は、2022年度からCDPへの情報開示を始め、2025年度には気候変動質問書に回答する形でその取り組みを具体化しました。
独自の気候変動対策
三陽商会は、「持続可能な地球環境への貢献」をマテリアリティとして掲げ、各種施策を推進しています。2021年に設立されたサステナビリティ委員会が牽引し、温室効果ガス(GHG)排出量削減のための具体的な目標設定を行っています。例えば、2030年までにScope1・2のGHG排出量を2019年比52%削減すること、Scope3のカテゴリ1・3・4・12を30%削減することを目指しています。また、2050年にはScope1・2のGHG排出量をネットゼロに達成する目標を定めています。
エネルギー使用削減に向けた取り組みとしては、店舗やオフィスにLED照明を導入し、省エネルギー化を進めています。さらに、2024年12月には東京本社ビルを再生可能エネルギー100%の電力に切り替え、2030年までに自社ビルのCO2排出をゼロにする計画も進行中です。Scope3においては、環境に配慮した素材の使用や仕入れの適正化を図り、サプライチェーン全体の排出量削減を目指しています。
国際イニシアティブである「SBTi」からSBT(Science Based Targets)認定を2025年3月に取得したことで、当社の目標は国際基準に即したものとされています。また、独自の活動として、衣料の回収活動や認定リユース品「RE: SANYO」の販売なども行っており、在庫の削減や廃棄物の管理に注力をしています。
持続可能な社会を目指して
三陽商会は、このような取り組みを通じて持続可能な社会の実現に貢献し続けることを目指しています。サステナビリティへの取り組みは、単に企業の社会的責任にとどまらず、消費者や社会全体に広がる影響をも考慮に入れた企業文化の一部として位置づけられています。今後も全社を挙げて、持続可能な社会の発展に寄与するための更なる努力を続けていきます。
公式リンク
会社概要
三陽商会は、1943年に設立され、東京都新宿区に本社を置く総合アパレルメーカーです。経営理念には「ファッションを通じ、美しく豊かな生活文化を創造し、社会の発展に貢献します」というビジョンが掲げられています。質の高い製品を通じて、全世代のお客様に満足を提供すべく、常に新たな挑戦を続けています。