パーソルホールディングスがHRogリストを活用
人材サービスを展開するパーソルホールディングス株式会社が、株式会社フロッグが提供する"HRogリスト"を導入した事例が注目を浴びています。HRogリストは分析用の求人ビッグデータを提供し、効果的な営業支援を実現するためのサービスです。
導入の背景
パーソルホールディングスは、300以上のサービスを展開し、営業活動を全社で一丸となって進めています。その中で、各事業会社が最適なサービスを提案するためには、適切なデータが必要でした。AIモデルを使用した営業支援体制を整えるにあたって、自社のデータだけでは十分な精度が確保できなかったことから、HRogリストの導入を検討したといいます。「求人データを利用して、仮説を立て、成果に繋がる条件を可視化することで、営業展開をより効果的にすることが目的でした」と、パーソルホールディングス AI・DX本部の伊波毅尋さんは話します。
HRogリストを知ったきっかけは、他のグループ会社が利用しているという情報でした。伊波さんは営業担当の水野さんに自社の構想を伝えた結果、信頼感を持ち、導入を決めたと言います。「過去の求人データが豊富に蓄積されているサービスはHRogリストが唯一だったため、導入を決めました」と語ります。
導入効果と活用法
現在、HRogリストはどのように活用されているのでしょうか。伊波さんは、自社のAIモデルにHRogリストのデータを取り込み、商材ごとの受注傾向を分析しています。「特定の条件をもとに仮説を立て、それを検証する作業を行っています」と話します。また、スコアリングで見込み顧客の把握を行い、各事業会社のセールス部門に情報を提供することで、効率的な営業活動に寄与しています。
水野さんも、データを加工して仮説検証しやすい形で納品するなどの工夫を重ね、営業活動の質を向上させているといいます。「定期的なスコアリング条件の見直しを行い、トレンドに応じた条件を洗い出しています」。
HRogリストの魅力
HRogリストの魅力は、その独自の『標準業種・職種』項目がある点です。この項目により、異なる求人媒体間での横断的な分析が可能になり、全体の傾向を把握することができます。伊波さんは、「このような共通項目があることで、分析が容易になり非常に助かりました」と述べています。
また、AIモデルを活用することでグループ全体への提案が活発になり、HRogリストのデータがその一助になっているといった実感もあるようです。営業企画部門ではBIツールにデータを投入し、インサイドセールス向けの活動に活用していることも報告されています。
さらなる期待と展望
今後の展望として、伊波さんは「より精度の高い法人番号付与」などを期待し、データの質が向上することで活用の幅が広がることを望んでいます。水野さんも、企業データベースとの連携を進めており、精度向上に努めることを約束しました。「扱いやすく信頼できるデータ基盤を目指して、今後もアップデートを続けていきます」と水野さんは話します。
企業情報
パーソルホールディングス株式会社
- - 所在地: 東京都港区南青山1-15-5
- - 設立: 2008年10月
- - 資本金: 17,479百万円
株式会社フロッグ
- - 所在地: 東京都千代田区神田須田町1-18
- - 設立: 2021年1月5日
- - 資本金: 1,000万円
HRogリストの導入によって、パーソルホールディングスは、ますます質の高いサービスの提供を実現し、企業と求職者の架け橋となることが期待されています。