定時制・通信制の高校生が学ぶ仕事体験プログラムを紹介！

定時制・通信制高校生向けの職場見学プログラム

近年、進路に悩む定時制・通信制高校生が増えている中で、認定NPO法人D×P（ディーピー）が新たな取り組みを始めました。彼らは、大阪を拠点に活動し、高校生が自分に合った仕事を見つける手助けを行っています。特に、高卒生の離職率が高まっている現状を受けて、D×Pは高校生向けの職場見学や体験プログラムを企画しました。

職場見学の実施

2023年、D×Pは10社と連携し、19名の高校生が実際に企業での職場見学や体験を行いました。これにより、彼らは仕事の具体的なイメージを掴むことができたようです。参加した生徒たちからは、実際の職場環境を体感することで、どのような仕事に向いているのかを理解する手助けになったという声が多く寄せられました。

一部の生徒は「アットホームな環境に魅力を感じた」「接客の楽しさを知った」など、初めての経験が制作や接客への興味を深めるきっかけになったと話しています。特に、古着の仕分けやサーフボードの工房見学、養蜂場の職場見学は、参加した生徒にとって忘れられない体験となったようです。

雇用市場における課題

厚生労働省のデータによれば、高卒生の1年以内の離職率は16.8%、3年以内では39.2%に達しています。これが問題視される理由は、職業に対する理解が浅いまま就職活動を始める高校生が多いからです。D×Pは、これらの数値に対抗するため、職場見学を通じて生徒が多様な職業に触れる機会を提供しています。

また、高校生がアルバイトをする際に求人数が限られているため、普段目にしない業種や職業を知る機会が少ないといった問題も存在しています。D×Pはこれらの声に応え、定期的に新たな職場見学を企画し続けており、より多くの高校生に職業の理解を深めてもらうことを目指しています。

高校生の声

生徒の中には「自分の向いている仕事が少し分かった」「一人での作業が自分に合うかもしれない」と感じた者もいて、就職への不安が少しずつ払拭されているようです。高校生にとって、こうした体験は後の進路選択に大きな影響を与えることでしょう。

受け入れ企業の意見

実際に職場体験を提供した企業の担当者も、「参加した生徒との交流を通じて、自社や業界の新たな可能性を見出す機会となった」と話しています。彼らが受け入れたことで、学生にとっては貴重な経験となったことは間違いありません。

D×Pの目指す未来

D×Pは、これまでの取り組みを踏まえて、今後も個々の高校生が自分に合った職業を見つけられるよう、多くの企業との協力を進めていく予定です。彼らは、高校生が進路に対する気持ちを自然に育むために、引き続き様々な体験を提供し続けていくという目標を掲げています。この活動は、単に就職支援に留まらず、高校生が自分の未来に対して自信を持てるように導く貴重なプログラムとなることでしょう。