2024年「今年の一皿®」はうなぎ
2024年に選ばれた「今年の一皿®」は、伝統と現代の調和が感じられる食材「うなぎ」です。どのようにこの選定が行われたのか、そして今後の展望についても触れていきます。
記者発表会の様子
東京都千代田区に本社を置く株式会社ぐるなびが、2024年「今年の一皿®」の記者発表会を開催しました。今回のテーマである「うなぎ」は、完全養殖の実用化に向けた努力や、希少資源の保存に向けた意識の高まりを反映した選定です。そのため、特に今年の選定が注目されています。
フォトセッションでは、著名なうなぎ愛好家であり、サイト「うなぎ大好きドットコム」の代表・高城久氏が登壇しました。彼は、全国のうなぎに関わる人々を代表して、株式会社ぐるなびの取締役会長・滝久雄から記念品を受け取った際、「全国のうなぎに携わる皆さん、うなぎを愛する皆さんを代表して受け取ります。誠にありがとうございます。」と語り、喜びを表現しました。
記念品とデザインのこだわり
特に注目されたのが、記念品として贈呈された「野老勾玉三巴紋瑠璃七段階皿有田焼2024」です。この作品は、美術・建築・デザインの分野で活躍する野老朝雄氏がデザインを手がけました。彼は、うなぎと言う日本の食材を通じて、日本の伝統文化を表現したことに誇りを持つと述べています。
トークセッションの深い内容
今年の「うなぎ」についてのトークセッションでは、高城氏をはじめ、近畿大学水産研究所の田中秀樹教授や、うなぎ専門店「うなぎ家」の松井智子社長が登壇。彼らは「うなぎ」の文化的、経済的意義について熱く語りました。
高城氏は、「縄文時代から食されてきたうなぎは、日本人にとって欠かせない存在です。」と強調しました。続けて、田中教授は「うなぎの完全養殖の実現には長い時間がかかりましたが、未来のためにこの食文化を絶やさない努力が必要です。」と伝えました。また、松井社長は「人材不足の課題を解決するため、主婦層をターゲットとした育成プログラムを実施しています。うなぎの料理文化を守るため、尽力していきたい。」と明言しました。
今年の一皿の意義
「今年の一皿」は、優れた日本の食文化を守り、発展させることを目指して毎年開催されています。日本の世相を反映し、象徴する食を紹介することで、食の未来を想像し創造する機会を提供しています。
結び
2024年「今年の一皿®」に選ばれた「うなぎ」は、ただの食材としての枠を超え、日本の食文化の重要な一部であります。グルメな選定を通じて、私たちの食の未来が豊かになることが期待されます。また、ぐるなびは「食でつなぐ。人を満たす。」という理念のもと、これからも日本の食文化を広めていく立場に立っています。
このように、2024年「今年の一皿®」に選ばれた「うなぎ」の深い意味を感じ取り、今後の展開をぜひ楽しみにしましょう。