歯科衛生士採用セミナーが示す2025年度の新たな傾向とは

2025年度《失敗しない》歯科衛生士採用に向けたセミナーを振り返る

2025年5月14日、新宿で行われたWEBセミナー「《失敗しない》歯科衛生士採用」の内容が、参加者にとって非常に有意義なものとなった。このセミナーは、株式会社クオキャリアと新宿医療専門学校、株式会社船井総合研究所の共催で実施され、多くの歯科業界関係者が参加した。

このセミナーの主な目的は、歯科衛生士の採用に関心を持つ理事長や院長、採用担当者に対して、現在の歯科採用市場の状況や今後の展望、さらには成功のための具体的な対策を提示することだった。

セミナーの構成と講演内容

セミナーは4つの講座に分かれ、各専門家が異なる視点から情報を共有した。

第1講座：歯科業界の環境と最新傾向

講師を務めたのは、株式会社クオキャリアから手嶋達也マーケティング部マネジャー。彼は、人口減少や歯科衛生士養成校の入学者数減少といった厳しい現状を説明し、今後の採用難を予測した。さらに、最近開催された「DH就活フェス」の参加者アンケート結果を分析し、求職者の動向や就職時の選択基準についても触れた。

第2講座：専門学校から見た採用活動

次に登壇したのは、新宿医療専門学校校長の小倉芳裕先生。彼は教育現場の立場から、学生の就職活動の実態や学校としての支援施策について紹介。学生が安心して職場を選べるよう、OGの在籍医院を掲示する取り組みや、アンケートによって得た「見学時の印象」など、求職者のリアルな声を伝えた。

第3講座：失敗しない採用のためにすべきこと

続いて、株式会社船井総合研究所の谷口竜都マネージング・ディレクターが、採用活動を単発で終わらせず、継続的に成功させるための7つのポイントを説明。理想の人材像の明確化や、入社後の教育体制の整備など、採用から定着までを見据えた一貫した取り組みの必要性が強調された。

第4講座：2025年度の採用戦略

最後に、株式会社クオキャリアが講義を総括。求職者との接点を持ち続けることの意義や、具体的な採用スケジュールの設計について説明し、年間を通じたフォローアップの重要性が示された。

参加者の反響と今後の支援

セミナー後のアンケートでは、「非常に参考になった」「重要性を再認識させられた」といった前向きな意見が多数寄せられた。これに応じて株式会社クオキャリアは、今後も歯科業界の採用課題への情報提供と支援を行っていく方針を明らかにした。

このセミナーを通じて、参加者は2025年に向けた具体的な採用戦略や市場の動向を把握し、実践に向けた一歩を踏み出す機会となった。精力的に情報を発信し続ける株式会社クオキャリアの姿勢には、今後も注目が集まるだろう。