AI駆動要件定義ツール「GEAR.indigo」が登場
2024年11月29日、株式会社Stellapsが開発したAI駆動要件定義ツール「GEAR.indigo」のβ版が発表されました。この新しいツールは、システム開発の初期段階からスムーズに作業を進めるためのサポートを提供します。具体的には、要件定義書や設計書の生成、見積もり作成、さらにはリバースエンジニアリングなど、開発プロセスの多岐にわたるニーズに応える機能が搭載されています。
背景
最近、生成AIの発展は著しく、特に2022年11月のOpenAIによるGPT-3.5のリリース以降、さまざまな分野での活用が進んでいます。画像生成や動画制作だけでなく、開発領域においてもその威力は顕著です。しかし、開発工程はただの実装だけでなく、企画から運用までの幅広いステップを含むため、AIの活用範囲を拡大する必要があります。「GEAR.indigo」は、その理念を実現するために設計され、開発の上流工程を重視したツールとなっています。
GEAR.indigoの特徴
「GEAR.indigo」は、以下の4つの主要機能を備えています。
1. 見積もり作成
簡潔なテキスト、PDFの企画書、さらには画像ファイルを基に、機能一覧や画面一覧を作成し、詳細な見積もりを自動生成します。これにより、工数やメンバーの作業単価を調整し、正確な見積もりが可能になります。
2. 開発ドキュメント生成
要件定義書や設計書を数分で作成でき、高品質かつ一貫性のあるドキュメントを提供します。ウォーターフォール開発にも対応しており、生成された項目はクラウド上で編集可能です。
3. ソースコード生成
生成されたドキュメントをもとに、自動的にフロントエンドやバックエンド、データベースのソースコードを生成します。さらに、GitHubに作成されるリポジトリに格納されるため、その後の実装も円滑です。
4. リバースエンジニアリング
GitHubに格納されたソースコードから設計書を自動生成。システムの概要や機能一覧、ER図など多岐にわたるドキュメントを作成可能です。これによって、具体から抽象まで幅広くカバーできます。
実績と利用方法
β版リリースしてからわずか2カ月で、2000名以上のユーザーが登録。このうち400名以上は法人ドメインユーザーであり、累計ドキュメント生成回数は1万回を超えています。特にシステム受託会社やSIerのエンジニアに支持されているのが特徴です。
ご利用は、以下のURLからアクセスできます。
https://gearindigo.app/
価格プラン
「GEAR.indigo」では、3つのプランを用意しています。Freeプラン(月額0ドル)から始まり、Basicプラン(14.99ドル/月)、Proプラン(29.99ドル/月)と選択肢があります。登録時には初期クレジットとして20クレジットが付与され、無料でも要件定義書や設計書の生成が体験できます。
また、エンタープライズ版も開発中で、セルフホストやSSO認証、権限管理の機能が追加される予定です。
興味がある方は、下記のメールアドレスまでお問い合わせください。
[email protected]
Stellapsについて
株式会社Stellapsは、2023年7月に設立され、自然言語を活用した開発支援ソリューションを提供しています。CEOの星野里樹は、東京大学大学院修了後、コンサルティング業界での経験を持ち、事業とエンジニアリングの融合に挑む企業です。