メルク、特別有給休暇で介護支援を強化
2025年5月7日、東京。世界的なサイエンスとテクノロジーのリーダー、メルクが新たに設けた「Moments that Matter介護休暇」は、重篤または終末期の病気にかかる家族を持つ従業員に、年間最大10日間の特別有給休暇を提供します。この制度は、従業員が大切な家族と共に過ごす時間を確保できるよう、メルクグループジャパン全社で実施されます。
介護は多くの人にとって非常に重要な課題です。特に、家族に重篤な病気が発覚した場合、その側にいることができる時間がどれほど価値があるか、誰もが理解しています。メルクの経営執行委員会議長兼CEO、ベレン・ガリーホ氏は、「介護者が果たす役割の重要性を深く認識している」と強調します。この制度は、従業員が特別なケアを必要とする家族との関わりに集中できるように、メルクが従業員の心理的・物理的負担を軽減するために導入されました。
この新たな休暇制度は、2024年にメルク本社が発表したグローバルな施策の一環で、日本法人では不妊治療支援制度に続くものです。メルクグループジャパンの代表取締役社長、クリストファー・トーマス氏は、既存の介護休業制度を補完し、従業員の実際のニーズに寄り添った政策として位置付けています。
また、日本では高齢化が進行しており、2025年には「2025年問題」が注目されることが予想されています。人口の高齢化が進む中、メルクは「思いやりのある雇用主」としての姿勢を更に強調し、従業員の健康とウェルビーイングへの取り組みを推進していく方針です。
メルクは、ライフサイエンス、ヘルスケア、エレクトロニクスの分野で革新を続け、62,000人を超える従業員がより持続可能な生活の実現を目指しています。介護休暇制度は、その活動の一環として、家族の支援を重視した新しい取り組みとして注目されています。
この画期的な制度によって、メルクの従業員は必要なときに二重のストレスから解放され、家族との大切な時間を大事にできるようになります。今後もメルクは、従業員とその家族に支援の手を差し伸べ、法的な枠組みを超えて、より良い雇用環境を整えることに努めていきます。メルクのように、企業が生命の質に注目し、実際の支援策を導入することは、今後の企業社会の在り方に重要な示唆を与えることでしょう。
メルクについて
Merck(メルク)は、ライフサイエンスやヘルスケア、エレクトロニクスというさまざまな分野で活躍する企業で、1668年の創業以来、革新を続けています。の従業員は、より良い生活を創造するための新しい方式を探求し続けており、2024年には65カ国で212億ユーロの売上を計上しました。
日本法人においても、メルクは社会的課題に敏感で、従業員のライフステージに応じた支援を強化しています。今後、メルクの新制度がどのように従業員やその家族に影響を与えていくのか、注目が集まっています。