博報堂とTVerが新たなプランニング手法を確立
株式会社博報堂と株式会社TVerが協力し、生活者理解を基にした新しいプランニング手法を開発するプロジェクトを開始しました。この取り組みは、博報堂独自の大規模生活者意識調査データと、月間ユニークブラウザ数が約4,500万を誇るTVerの視聴データを組み合わせるものです。これにより、生活者の価値観や嗜好性を深く理解し、広告主のマーケティング施策に貢献することを目指しています。
背景と取り組みの目的
生活者発想の重要性
博報堂では、人々を単なる消費者ではなく、主体的に生きる生活者として捉える「生活者発想」をフィロソフィーに掲げています。この考え方を支える要素の一つが、毎年実施している大規模な生活者意識調査です。この調査を通じて、生活者が何を考え、何を感じているのかを把握し続けています。
動画配信の進化
TVerは2015年のサービス開始以来、急成長を遂げ、日本最大級の動画配信プラットフォームとなりました。しかし、デジタルマーケティングにおいて、視聴時間や再生回数といったデモグラフィック属性だけでは、生活者の選択理由や価値観を捉えることが難しいという課題がありました。これに対処するため、博報堂とTVerはデータを掛け合わせて、生活者理解の新たなアプローチを確立しようとしています。
新しい視聴データ解析手法の詳細
行動と意識の統合
本プロジェクトでは、TVerの視聴データから得られる行動情報と、博報堂の意識調査データを統合します。これにより、視聴者がどのような生活背景を持っているか、またどのような価値観を持つのかをより深く理解することが可能になります。これまでにはなかった視点からコンテンツの価値を明らかにすることが狙いです。
一貫したコミュニケーション設計
生活者の特徴を起点とする新しいプランニングにより、広告主の商品やサービスと高い親和性を持つ生活者層に対して、効果的なコミュニケーション設計を行います。このアプローチにより、配信後の効果検証も同様の視点で行うことができ、戦略策定から実行、評価までを一貫して捉える体制を構築することが目指されます。
コンテンツ価値の可視化
さらに、視聴者の特徴を分析し、各コンテンツの価値を可視化することで、これまでは定量的に示すことが困難だった情報を新たな視点から提供します。これは、放送局やコンテンツホルダーにとっても大きなメリットとなります。
本取り組みで使用されるデータは、個人を特定できない形式で処理され、プライバシーポリシーに従って適切に取り扱われます。
今後の展望
博報堂はTVerとの協業を通じて、本プランニング手法の効果を実証し、広告主へのサービス展開を進める予定です。生活者理解の深化を通じて、広告主にとって納得感のあるマーケティング施策を提供すると同時に、コンテンツホルダーへ新たな価値を提供することで、双方向の利益を生み出すことを目指しています。生活者のメディア接触の変化に対応しつつ、広告マーケティング市場の健全な発展にも寄与していく方針です。