花とみどりの集客効果検証
2022-07-20 10:00:22

AIカメラで可視化する!花とみどりの集客効果検証~仙台農業園芸センターの実証実験~

AIカメラで花とみどりの集客効果を可視化する!仙台農業園芸センターの実証実験



近年、都市部では緑地空間の重要性が高まり、公園や植物園など、花とみどりを活かした施設の役割が注目されています。仙台農業園芸センターでは、来園者数や属性を分析することで、花とみどりの集客効果を検証する実証実験を実施しています。

実験の背景



仙台農業園芸センターは、バラやひまわり、梅など、四季折々の花々が楽しめる施設です。これまで来園者数のカウントは行っていましたが、季節ごとの見頃のエリアやイベントなど、花とみどりを活かした管理運営状況との関連性をデータで示すことは困難でした。そこで、AIカメラを用いて来園者の人数と属性(年齢・性別)を解析することで、花とみどりの集客効果をより深く理解することを目的としています。

実施概要



期間: 2021年9月~2022年8月

場所: 仙台農業園芸センター(宮城県仙台市若林区荒井字切新田13-1)

検証内容:

AIカメラ: Vieureka株式会社製のAIカメラ「Vieureka」を、入園ゲート、バラ園入口、梅園入口の3箇所に設置し、エリア別の来園者数と年齢・性別を取得しています。Vieureka来客分析サービスは、カメラ本体で画像解析処理を行い、解析結果のみをクラウドに送るため、個人情報保護に配慮したシステムとなっています。

検証項目:
見頃の植物の種類による来園者層の違い:季節ごとに変化する見頃の植物に対して、訪れる客層の違いを明らかにします。
イベントや広報媒体別の集客効果:季節ごとに開催するイベントやその広報活動の集客効果を検証します。

今後の展望



今後は、有料イベントや飲食物販の客層と関連づけて来園者の購買行動を分析し、属性別の顧客ニーズを把握することで、施設運営のさらなる改善につなげていく予定です。また、今回の実証実験で得られたデータは、植栽計画やイベント企画などの意思決定にも役立てていく予定です。

日比谷アメニスグループの取り組み



日比谷アメニスグループは、エビデンスに基づく公園管理、EBPM(エビデンスベーストパークマネジメント)に取り組んでいます。今回の実証実験のように、ICTツールを活用しながら公園の運営状況をデータ化し、それをエビデンスとして花とみどりを活かした賑わいの場づくりに活用していきます。

まとめ



仙台農業園芸センターの実証実験は、AIカメラを活用することで花とみどりの集客効果をデータで可視化し、より効果的な施設運営に繋げる取り組みです。今後も、データに基づいた分析と改善を重ねることで、来園者にとって魅力的な空間を提供し、花とみどりの持つ価値をより多くの人に伝えていきたいと考えています。

会社情報

会社名
株式会社日比谷アメニス
住所
東京都港区三田4-7-27
電話番号
03-3453-2401

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