高齢者支援の新たなステップ:習慣化アプリ「みんチャレ」
東京都品川区とエーテンラボ株式会社が共同で、高齢者のフレイル予防を目的とした新しい活動支援プロジェクトを開始しました。2025年6月2日からスタートするこの事業では、人気の習慣化アプリ「みんチャレ」を活用し、地域の高齢者たちがより健康な生活を送るための支援を行います。
事業の背景と目的
品川区は、高齢者が地域に定住し、できる限り自宅で健康的な生活を送ることを目指す方針を掲げています。地域共生社会の実現に向けて、住民同士がつながりを持ち、支え合う環境作りが求められています。これまでも、運動に重点を置いた介護予防事業を推進してきましたが、地域社会への参加の継続が難しい高齢者のために、新たな支援方法が必要とされています。
そこで、「みんチャレ」が導入されることとなりました。このアプリを利用することで、高齢者同士がオンラインコミュニティを形成し、自主的に運動や社会活動を楽しみながら行うことができるのです。特に、ピアサポートの仕組みを取り入れることで、仲間と共に目標を達成する楽しさを味わいながら、健康寿命を延ばすための活動を促進します。
事業の概要と利用方法
「みんチャレ」アプリ内の品川区専用ページ「チャレンジしながわ」では、65歳以上の高齢者がチームを作り、楽しくコミュニケーションを取りながら介護予防に励みます。プロジェクトのスタートに合わせて、使い方を学ぶ講座も開催予定です。
参加者は事前に申し込みを行い、主に荏原文化センターや地域センターで行われる講座に参加できます。講座においては、シンプルな使い方から始め、アプリを通じての交流やサポートの方法を学ぶことができます。また、サポートコールセンターも設けられ、利用中の不安を解消する体制が整っています。これにより、デジタルデバイドを克服し、自宅でのデジタル活用を促進します。
教育のワークショップ
講座は年間を通して行われ、基本講座に加えて、特別な講演会や双方向式のワークショップも企画されています。取り組みを通じて、参加者のモチベーションを高め、一緒に楽しみながら高齢者に必要な心身の健康を維持する方法を教えています。その結果、高齢者のフレイル予防が期待できるだけでなく、地域のコミュニティ活性化にも寄与するでしょう。
「みんチャレ」について
「みんチャレ」は、同じ目標を持つ匿名の仲間とチームを組み、励まし合いながら目標に向かうことを目的としたアプリです。勉強やダイエット、運動など、様々なテーマで利用されており、匿名の5人でチームを作ってチャットで交流することが特色です。このアプリはGoogle Playのベストアプリにも選ばれた実績があります。
エーテンラボ株式会社について
エーテンラボは、2016年12月に設立され、東京都中央区に本社を構えています。同社の開発した「みんチャレ」は、習慣化の支持を得るのみならず、高齢者支援に対する取り組みでも、多くの実績を有しています。今後も、地域社会におけるシニアの健康維持に向けた取り組みの強化が期待されます。
このように、品川区とエーテンラボによる新しい試みは、高齢者が健康で活力ある生活を続けるための重要な一歩です。地域のつながりを深め、さらなる健康なコミュニティの形成を目指しています。