コングラント、寄付DXを加速するために資金調達を実施
大阪を拠点とするコングラント株式会社が、寄付に関するデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるための資金調達を行いました。このラウンドでは、ジェネシア・ベンチャーズ、Sony Innovation Fundといった注目の投資家をリードとして迎え、合計で3億円の資金を確保しました。この資金は、同社の事業拡大や寄付文化の醸成に使われる予定です。
寄付に関する日本の課題
コングラントが特に注目しているのは、日本における寄付文化の進展が遅れている点です。多くの人々は寄付を善意に任せすぎていると考え、米国に比べて寄付に関する税制優遇や控除対象団体の数が少ないことが問題とされています。日本人が寄付をしないのではなく、寄付システムそのものを見直す必要があると認識しています。これに対し、コングラントは寄付に関すあらゆる機能と体験価値を拡大する提案をしています。
大企業との共創による新たなビジョン
コングラントは、これまでに30社以上の大企業と共創しており、そのノウハウを生かしてよりインパクトのある仕組みを構築しています。国際的な社会課題解決に向けた事業を共同で推進し、寄付という行為をより多くの人々にとって身近なものにします。新たに協力する企業との共創モデルの設計にも力を入れていきます。
投資家の期待
ジェネシア・ベンチャーズの田島聡一代表は「コングラントが社会に与える影響力を期待している」とし、同社の挑戦に大きな期待を寄せています。また、ソニーグループの波多野和人社長も、コングラントの寄付DXソリューションが社会貢献活動を支える重要なプラットフォームになると位置づけています。
大企業のニーズに応える寄付DX
コングラントは、大企業との連携を強化しながら、寄付を通じた社会貢献活動の有効性を高めています。具体的には、従業員参加型の社会貢献活動を推進するためのスマート寄付アプリの提供や、社内啓発イベントの実施を通じて、企業が直面する課題の解決に寄与します。
よりよい社会への願い
コングラントは、「寄付は人々の願いから生まれる」とし、より良い社会を実現するための重要な手段として位置づけています。すべての人が持つ根源的な精神、「より良い社会にしたい」「良い人間で在りたい」という願いが、寄付を通じて実現されることを目指します。そのために、コングラントは寄付文化の醸成や寄付市場の拡大に力を入れていきます。
組織基盤の強化
また、コングラントは新たに役員体制を強化し、認定NPO法人や大企業に向けたサービスをさらに充実させることを目指しています。体制を整えることで、ソーシャルセクターの発展に貢献し、数多くの寄付の循環を促進したいと考えています。
このように、コングラントは寄付文化の発展に向けた大きな一歩を踏み出しました。今後の取り組みに期待が高まります。