移住前の夫婦の対話で新しい暮らしを築くHue-ishの取り組み

移住前のライフスタイルを見つめ直す新たな試み

Hue-ish株式会社が展開する最近の取り組みが注目を集めています。それは、将来の移住を検討しているカップルや夫婦を対象に、対話を通じて「暮らし観」をすり合わせるための支援です。長年、家庭や地域における人間関係の支援を行ってきた同社は、移住後の生活における問題解決が不足していることに気づきました。特に、移住後に夫婦間での葛藤が増加する「移住離婚」という課題に直面する人が多いからです。これを受け、Hue-ishは新たな試みである「対話×デジタルテクノロジー」を組み合わせた取り組みを開始しました。

デジタル技術を活用した新たなアプローチ

今回の取り組みで活用するのは、デジタル植物「Log Flower」です。この作品は、会話中の感情をリアルタイムで吸収し、色や形を変化させながら成長するユニークな植物です。このデジタルな“観情”植物の前で夫婦が対話することにより、自分たちの感情や思いを新たな視点から確認する機会が生まれます。特に、日常生活の中でお互いの気持ちを再確認する場が設けることによって、夫婦としての強い絆を育むことが期待されます。

移住希望者の現状と背景

2022年末、政府が発表した「デジタル田園都市国家構想」では、2027年度までに年間1万人の地方移住者を目指すとの目標が掲げられました。この政策は、過度な東京圏への一極集中を是正するための一環です。こうした流れもあり、地方移住を希望しているカップルや夫婦が増加しています。しかし、移住後の生活に対するサポートが不足していることが大きな課題として浮き彫りになっています。特に、ライフスタイルの変化が影響し、夫婦間のコミュニケーションが不足しがちになる現状が懸念されています。

夫婦の土台作りの重要性

移住を考えるカップルの備えとして、まずは暮らしの中で何を大切にしたいかを言語化することが重要です。Hue-ishが提案するワークショップは、そんな対話を促進するためのものです。このワークショップでは、参加者が自分たちの暮らしについて話し合うことで、共通の価値観を持つことができる機会が得られます。また、ここで得られた気づきをもとに、将来的に移住後の生活がより豊かになる基盤を築くことができます。

実施内容と日程

このワークショップは、2023年2月19日から3月18日にかけて、東京都中央区銀座の銀座NAGANOで開催されます。参加費は無料で、先着20組のカップルや夫婦を対象としています。参加者には、対話の中で生まれた感情を形にしたデジタルフラワーのプレゼントも予定されており、記念として自宅に飾れる形となっています。今後の夫婦関係を見直し、地域に対する理解を深めるこの機会に、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。