AED訓練用「ハートスタートFRxトレーナー」がリニューアル
株式会社フィリップス・ジャパンが提供するAED訓練用の「ハートスタートFRxトレーナー」(以下FRxトレーナー)が新たにリニューアルされ、再度販売が開始されました。この機器は、心拍停止時に救命処置を行う際、居合わせた人が冷静にAEDを使えるよう日々のトレーニングを重視しています。新しいFRxトレーナーは、従来の青色からハートスタートFRxと同じグレーに変更され、見た目にも実機さながらの仕様となっています。
「ハートスタートFRxトレーナー」は実機と同形式、同操作法を採用し、音声ガイダンスも一貫しています。このように、フィリップスはよりリアルなトレーニング環境を提供することに努めています。特に、心肺停止による急病者が道端や公共施設で突然倒れるケースは増加しており、救急車の到着までの時間が延びているため、早急な一次救命処置が求められています。2023年の救急車平均到着時間は約10分であり、その間の対応が命を救う鍵となります。
心停止が起きてから1分経過するごとに救命率は約7~10%ずつ低下します。したがって、一次救命処置を施した場合の社会復帰率は大幅に向上することが分かっています。調査によれば、心肺蘇生とAEDによる支援を行わなかった際の社会復帰率は3.4%ですが、実施した場合は44.9%にまで上昇します。
フィリップスは、フィリップス「心肺蘇生法とAED調査2024」を実施し、その結果からAEDや救命措置の重要性についての認知度を探りました。この調査では、救急車の到着までに自分がAEDで救命する意識を持つ必要性を認識している人が69%にも上る結果が見受けられ、救命には日常的なトレーニングが必要だと考えられています。
さらに、一次救命を躊躇せずに実行できるかを尋ねたところ、平均スコアは2.78点。多くの人々が自信を持って行動できていない実態が浮き彫りとなりました。日本蘇生協議会のJRCガイドラインに基づき、1~2年に1回の頻繁なトレーニングが、救命スキルや自信向上に役立つことが示されています。
このような背景から、フィリップスではAEDトレーナーを活用し、訓練に取り組むことを推奨しています。新しいFRxトレーナーは、実機と同様の外観や機能を持ち、心肺蘇生法のガイダンスも伴っています。さらに、トレーニングパッドは複数回使用が可能で、繰り返しの練習を行えます。また、FRxトレーナーは単4電池で動作するため、コスト面での負担も軽減されます。
フィリップスのAED製品は国内外で広く展開されており、訪日観光客にも馴染みのあるデザインです。今後もフィリップスは、救命救急の現場で自信を持ってAEDを使用できる人を育成することを目指しています。
製品詳細については、フィリップスの公式ページをご覧ください。
アンケート概要
- - 調査名:フィリップス「心肺蘇生法とAED調査2024」
- - 調査期間:2024年8月2日~14日
- - 調査方法:インターネット
- - 有効回答数:878人