転職セミナーで広がる脱炭素領域のキャリアの可能性
2024年12月18日、パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」が、最新の求人動向を解説する脱炭素領域への転職セミナーを開催しました。このセミナーでは、参加者が未経験からでも新しいキャリアを築けるチャンスを知ることができる内容が盛りだくさんでした。
開催の背景
近年、気候変動への対応が企業に求められる中、脱炭素への取り組みが必要不可欠になっています。企業は、自社の炭素排出量を減少させるための戦略を立てており、それに伴い、脱炭素領域に関する求人も増加しています。しかし、脱炭素やGX(グリーントランスフォーメーション)は比較的新しい分野であり、業務内容が理解しづらい現状があります。このセミナーでは、ミドルシニア層がGX領域での経験を活かせる可能性について伝えられました。
セミナーの内容
セミナーは「GX領域の業務理解」と「企業の求人動向」の2部構成で進行されました。
GX領域の業務理解
石井宏司が講師として、GX領域の業務を「はかる」「定める」「減らす」の3つに分けて解説しました。「はかる」業務では、GHGプロトコルに基づいた排出量の算定、すなわち炭素会計の重要性が強調されました。経理や会計の経験がある人がこの分野で活躍しやすいとされています。
「定める」業務では、排出量削減目標を設定し、経営会議での承認を得るプロセスが示されました。情報収集や合意形成が必要とされ、経営企画や事業企画のスキルが活かせることが説明されました。
小野寺昌子も、自身でGX関連知識を学ぶ姿勢の重要性を強調し、経験を言語化することの大切さを伝えました。
企業の求人動向
次に、企業の求人動向に関して、小野寺が今後の採用ニーズが高まる企業群を5つに分類しました。非製造業の大企業やスタートアップ、中小企業において、GX人材のニーズが急速に増加しています。特に非製造業では、サステナビリティへの取り組みが始まった段階であり、元広報やIR職の経験者が求められています。また、中小企業では社内外をつなぐ能力が重視されており、幅広い知識を持つ人材のニーズが高まっています。
参加者の反応
参加者からのフィードバックでは、「脱炭素は遠い世界のことだと思っていたが、自分のスキルが活かせるかもしれない」との声が聞かれ、参加者のキャリアの選択肢が広がったことが実感できました。セミナーは、無理なく新たなキャリアを築くための第一歩となりました。
まとめ
今回のセミナーは、脱炭素領域の業務内容や求人動向を知る良い機会でありました。新しいキャリアの選択肢を提示された参加者は、これからの転職活動において、より積極的に自分の経験を活かせるフィールドを探求していくことでしょう。
登壇者プロフィール
- - 石井 宏司(いしい こうじ):ミドルシニア事業企画部のゼネラルマネジャーとして、市場動向の分析やミドルシニア層の支援に取り組む。
- - 小野寺 昌子(おのでら しょうこ):キャリアアドバイザーとして、専門性を活かした転職希望者の支援を行う。
dodaについて
「doda」は、多様なコンテンツを通じて、転職希望者と求人企業の最適なマッチングを目指しています。