新横浜でのペロブスカイト太陽電池の実証実験
2025年11月8日と9日に新横浜駅で開催される「新横浜パフォーマンス」にて、株式会社ベイサンをはじめとする企業がペロブスカイト太陽電池を活用した展示を行います。この展示は神奈川県の補助金事業に採択された実証実験の一部であり、災害時の発電システムについて来場者に直接体験してもらうことが目的です。
実証実験の目的と内容
ペロブスカイト太陽電池は「薄く、軽く、曲がる」といった特性を持ち、その特性を最大限に活かした可搬型発電・蓄電システムを展示します。このシステムは、災害用エアーテントに取り付けられ、発電した電力を蓄電システムに保存し、テント内のLED照明を点灯する仕組みです。
展示内容には、エアーテントの庇と窓辺に取り付けたパネルによる発電の実演が含まれています。また、ペロブスカイト太陽電池から直接電力を得て鉄道模型を動かすデモンストレーションも計画されています。屋内と屋外でそれぞれ異なる環境下での採光実験も行われ、実際にその効果がどうであるかを会場で確認できます。
参加企業の紹介
本実証実験には、ベイサンの他にペクセル・テクノロジーズ株式会社とアキレス株式会社も参加します。ペクセル・テクノロジーズはこの太陽電池の開発を担当しており、発明者である桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が設立した会社です。彼らが提供するペロブスカイト太陽電池パネルは、軽量で折りたたみ可能な構造を持ち、未使用時には省スペース化される設計となっています。
一方、アキレス株式会社は日本で初めての陰・陽圧式エアーテントを開発しており、災害時に必要な機能を備えた高品質のエアーテントを提供しています。これにより、実際の災害現場を想定した発電システムの提案が可能になります。
新横浜パフォーマンス
新横浜パフォーマンスは、地域の祭りとして毎年行われているイベントで、2025年は「ふるさと港北ふれあいまつり」や「秋のヨコアリくんまつり」と同時開催され、地域全体が盛り上がる機会となっています。このイベントを通じて、ペロブスカイト太陽電池の実用性が広く伝えられ、参加者が新たなエネルギー技術に触れる良い機会となるでしょう。
企業の取り組みと期待
株式会社ベイサンは、リチウムイオン電池の開発を25年以上に渡って行っており、今回はその技術を基にした新たな蓄電池システムを開発しています。災害時におけるエネルギー供給の一端を担うことが期待されており、これによって多くの人々の生活を支えることができるでしょう。この実証実験が新たなエネルギー利用の道を切り開くことに期待されています。
新横浜駅前の展示ブースで、ぜひ最新技術に触れてみてください。詳細は公式サイトで確認できます。
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