SNS活用がもたらした物流企業の採用成功事例
鹿児島荷役海陸運輸株式会社は、SNSを利用した新しい採用手法で若手人材の確保に成功した。従来の求人媒体に依存せず、直接的なアプローチを行うことで注目を集めた。この企業は、港湾荷役作業員の有効求人倍率が約5倍に達する激戦区において、どのようにして人材を確保したのだろうか。
有効求人倍率の高止まりと高齢化の問題
国土交通省が発表したデータによると、港湾荷役作業員の有効求人倍率は5.22倍に達し、全職業平均の1.14倍を大きく上回っている。この状況により、港湾業界は深刻な担い手不足に直面している。さらに、港湾労働者の平均年齢は43.6歳に上昇。若年層の割合が低下しており、今後の離職が懸念される。
認知度不足のもどかしさ
鹿児島荷役海陸運輸株式会社は歴史と実績を持ちながら、若い世代への認知度が不足しているという課題に直面していた。大手求人媒体に埋もれ、テレビCMなどの施策も思うようには機能しなかった。総務部の福留氏は「魅力はあるのに伝わらない」と語る。
SNSと自社サイトの活用
この企業は、求人媒体に依存するのではなく、SNSを通じた知名度の向上と自社の採用サイトへの直接応募を促す戦略を取った。具体的には、未経験者歓迎の姿勢や年収情報、資格取得支援制度など、働きやすさを積極的に発信した。福留氏は「大手媒体では伝えきれなかった働きやすさを前面に出すことができた」と評価している。
また、採用サイトの改善にも着手し、ページ構成を最適化。応募しやすい体験を提供するため、月次で振り返りを行い、データに基づいた提案を受けつつ、情報発信の方向性や結果も共有した。
成果と変化
この戦略の結果、採用サイト経由の応募は年間2件から24件と12倍に増加した。そして、4名の若手人材を確保することに成功した。特に、他媒体からの応募者のうち3名はSNSで求人を見つけたことが大きな成果だった。
応募者の質にも顕著な変化が見られ、現場では「未経験でも資格を取得したい」といった前向きな応募者が増えたという。福留氏は「家族のために安定した給料を求める方など、意欲的な人材が増えた」とコメントする。
中長期的な課題と今後の展望
長期的には、業界として若手人材の確保・育成が求められている。鹿児島荷役海陸運輸は、SNSを活用した直接採用手法を継続利用しており、コストをかけてでも新たな人材を確保する重要性を感じている。福留氏は「初期投資は必要だが、期待通りの成果が出ている」と信頼を寄せている。これからの物流業界において、採用の新たなアプローチが他社にも広がることが期待される。
Chokusaiについて
「Chokusai(チョク採)」は、SNSやWebメディアを通じて企業が求める特性を持つ人材に直接アプローチできる採用ツールであり、業界特有の採用難を背景に注目を集めている。このように、進化する採用戦略は、今後も業界全体に影響を与えていくであろう。
詳細な施策や成果については、ぜひ
インタビュー記事本編をご覧いただきたい。