ルーマニアで進行中の自航式ケーブル敷設船建造
2025年の完成を目指して、ルーマニアにて自航式ケーブル敷設船の建造が進んでいます。施工を担当するのは、東洋建設株式会社とノルウェーのVard Group ASです。この度、在ルーマニア日本大使館の片江学巳大使やJETROブカレスト事務所の高崎早和香所長らが建造現場を訪れ、進捗状況を視察しました。
視察の様子
視察に参加した片江大使は、建造状況の詳細な説明に耳を傾け、活発に質問を行いました。「東洋建設とVard社によるこのプロジェクトは、日本・ルーマニア・ノルウェーの関係をさらに発展させ、再生可能エネルギーの拡充において重要な役割を果たすだろう」と期待を寄せました。
自航式ケーブル敷設船の特徴
この自航式ケーブル敷設船は、2024年7月に鋼材加工がスタートし、同年9月には起工式が行われる予定です。そして、2025年6月末には進水式を経て、2026年6月に引き渡しが行われる見込みです。さまざまな施工条件に対応できるように設計されたこの船は、水深の浅い海域から大水深海域までの施工が得意で、高い稼働率を誇ります。
特に、その設計には高性能のクレーンと広いデッキ面積が組み合わさっており、浮体式洋上風力発電や直流送電事業に最適です。さらに、着床式基礎工事や浮体式洋上風力の係留工事など、多岐にわたる工事にも対応可能です。
未来への挑戦
東洋建設は、洋上風力事業における海上工事分野で top-class のシェアを目指しており、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて挑戦を続けています。海洋の持つ可能性を最大限に活用し、未来に向けた貢献をしていくことを目指しています。
このプロジェクトは、国際的な協力関係を築きながら、再生可能エネルギーの普及に寄与するものであり、今後の展開が非常に楽しみです。