自動車購買動向調査
2021-02-18 14:45:37
自動車業界における消費者のニーズと購買動向の調査結果
日本市場における自動車の購買意向
GfKによる最近の調査は、自動車業界の消費者ニーズや購買動向について深い洞察を提供しています。調査によると、日本市場で新車購入を検討している人々は、約330万円の予算を平均として考えていることが示されました。興味深いことに、購入希望者の約半数が、同じブランドの車を再購入する意向を示しています。
ハイブリッド車への支持
日本では、新車を購入予定の人々の中で、半数近くがハイブリッドエンジンの車を候補に挙げています。一方で、電気自動車(EV)の購入を検討しているのはわずか4%に留まります。この背景には、充電インフラの未整備や高額な価格が影響していると考えられます。特に、ハイブリッド車への支持が高いことは、新しいエンジン技術に対する期待を示していると言えるでしょう。
デジタル機能の重要性
調査では、32%の新車購入希望者が最新のデジタル機能を搭載した車を確実に検討すると回答しました。この中で、多くの人々が「安全技術」や「インフォテインメントシステム」、「自動運転」の機能に対して強い関心を示しています。運転中のストレスを軽減するための技術の進化は、消費者にとって重要な要素となっています。
自動運転への信頼
自動運転の技術は近年注目を集めており、日本でも信頼性が高まっています。調査によれば、約6割の人々が「完全自動運転」や「ほぼ完全自動運転」の車に興味を持っていることがわかりました。このことは、運転の楽しさだけでなく、安全性の向上も重要視されていることを示しています。
コロナ禍の影響
新型コロナウイルスの影響も購買行動に影響を与えています。調査参加者の約90%がコロナ禍による家計への影響を懸念しており、28%が購入時期を遅らせる考えを示しています。また、46%の人々が購入計画に変更はないとしていますが、時期を遅らせる人々の65%は3ヶ月以上の延長を希望しています。
オンライン購入の興味
新たに車を購入したいと考えている人の約30%が、直接メーカーのウェブサイトからのオンライン購入に関心を示しています。デジタルショールームや、オンライン手続きが進化する中で、スムーズな購入体験を求める声が高まっています。
GfKのリサーチの意義
GfKのシニアマネージャーである長瀬裕美子氏は、消費者行動の変化を理解し、ブランド価値の向上を図ることが自動車ビジネスにおいて不可欠であると強調しています。ブランドの評価向上は、価格圧力に対する防衛策ともなるため、調査の重要性はますます高まっています。
このように、最近のGfKオートシンジケートモニター調査は、日本市場における消費者の自動車に対するニーズと期待の多様性を浮き彫りにしており、今後の自動車業界の動向を考える上で重要なデータを提供しています。
会社情報
- 会社名
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ジーエフケーマーケティングサービスジャパン株式会社
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- 東京都中野区本町46 2丁目46−1 中野坂上サンブライトツイン 15F・18F
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