家づくりの意識調査とその結果
近年、家を建てる際の例として重要な判断となるのが、予算の配分です。カツデン株式会社は、住宅設計者と、最近注文住宅を建てた施主を対象として、「住宅のプロと施主に聞く家の質と満足度に関する意識調査」を実施しました。この調査は、理想の住まいを実現するための予算調整がいかに難しいかを明らかにする重要な情報を提供しています。
調査の背景
新型コロナウイルスの影響で、リモートワークや巣ごもりが一般化し、多くの人々が住まいに関心を持つようになりました。SNSなどで簡単に情報が手に入る一方、個々の家庭のニーズに合った家づくりができていないこともしばしば。今回の調査では、設計者と施主が抱える予算の壁や、その影響がどのように現れるかについて深堀りしています。
調査の結果
調査の結果、住宅設計者の80%以上が過去に施主の希望に対し、自身の美意識を妥協した経験があると答えました。特に「ドア」「床材」「キッチン」は、施主の予算の影響を受けやすい部位として挙げられました。これらの部分は生活に直結する要素であるため、デザイン性や機能性が生活の質に大きく影響を与えることからも、これらを妥協するという実態は残念でなりません。
設計者が最も苦労するのは、施主への見積もり時です。33.1%の設計者が見積もり提示のタイミングで「これ以上説明しても要望が通らない」と感じると答えています。こうした状況が続くと、施主は当初のプランを十分に実現できないことが多く、家の質にも影響が出てしまいます。
施主側の優先順位
一方、施主に聞いた調査では、訪問客に見せたくない場所として「階段」が最多でした。この現象は、設計者が提案したもののコストを理由にカットした部分が実際には大きな存在感を持つにも関わらず、自信を欠くことになってしまうという逆説的な結果です。また、将来的に「リビングを変更したい」と考える施主も多く、日常生活の中心である空間がどれだけ重要かを物語っています。
プロの視点の重要性
調査の結果、特定の機能に目が向かう施主のニーズとは裏腹に、施主がコストカットしがちな部分をより重視した設計プロフェッショナルが多いことも浮かび上がりました。施主は水回りや利便性、機能性を重視しがちですが、設計者は全体の調和を考慮した美しい空間作りを追求する傾向にあります。このギャップを埋めるためには、施主が施工時にデザイン性についても目を向け、設計者の提案に耳を傾けることが求められます。
理想の家づくりのために
理想の住まいを手に入れるためには、設計者との密なコミュニケーションが不可欠です。理想と現実の間をどう埋めるか、それには予算調整に対する理解を深めることが欠かせません。SNSで多くの情報が流れる現在、バランスの取れた視点で家づくりを進めることで、将来的な後悔を防げる可能性が高まります。
今後、住宅設計者と施主との夢を実現するための家づくりが、より順調に進むことを願っています。