靴磨きの新たな星、世界一を手にした新井田隆の軌跡

2025年5月10日、ロンドンで開催された靴磨きの世界一決定戦「World Championships of Shoe Shining 2025」では、株式会社ユナイテッドアローズの子会社である株式会社BOOT BLACK JAPANの新井田隆が優勝を果たしました。この勝利は新井田にとって2023年、2024年の国内大会連覇に続くものであり、日本人初の「国内・世界二冠」を達成する快挙となりました。

世界大会の舞台とその競技内容

「World Champions of Shoe Shining」は、毎年開催される国際的な革靴の展示会「Super Trunk Show」内で行われます。競技のルールは非常にシンプルで、制限時間内の20分間で新品の靴の片足を磨き上げるというもの。評価基準には靴の光沢感やグラデーション、磨く様子や所作が含まれています。

今回の決勝戦では、新井田がソールにもワックスを施すという独自の手法を取り入れ、その磨き上げた靴全体のバランスが評価され、見事チャンピオンに選ばれました。彼のアプローチは審査員や観客にも強く印象を与え、靴磨きに対する情熱と技術の高さを証明しました。

新井田隆のプロフィール

新井田隆は1991年に岩手県で生まれ、2012年にBrift Hに入社しました。2021年からはBrift H青山店の店長を務めており、現在はマネージャーとして複数店舗を管理し、後進の育成にも力を入れています。彼はその高い技術と美的センスで、2023年及び2024年の靴磨き選手権大会で二連覇を達成し、ついには2025年の世界大会で優勝を果たしました。

新井田は受賞に際し、「靴磨きは単なるメンテナンスではなく、お客様の大切な一足と向き合い、心と繋がる職業だ」と語ります。彼は今後、ユナイテッドアローズグループの一員として、日本の技術を世界に広める努力を続けることを誓いました。

Brift Hの革新と今後の展開

Brift Hは、革新的なカウンタースタイルのシューシャインを提供する東京・南青山を拠点とするシューシャインショップです。そのコンセプトは「世界の足元に革命を」としており、技術やサービスの向上に努めています。今後も、同店には魅力的なサービスが続々と用意されています。

特に、2025年6月19日にはユナイテッドアローズ丸の内店にて新井田によるシューシャインサービスが行われる予定です。彼の卓越した技術を直接体験できるチャンスを、ぜひお見逃しなく。