SSDコントローラSM8388登場
2025-11-17 13:42:40

シリコン・モーションが業界最高レベルのSSDコントローラSM8388を発表

シリコン・モーション、新型SSDコントローラSM8388を発表



2025年11月17日、台湾とカリフォルニア州ミルピタスで、シリコン・モーション・テクノロジー・コーポレーションが最新の8チャンネルPCIe Gen5コントローラ、SM8388を発表しました。このコントローラステムは、ニアラインSSD(Nearline SSD)向けに特化しており、業界最高レベルの電力効率を誇ります。SM8388は、超高性能のQLC NANDをサポートし、エンタープライズグレードのセキュリティ機能も充実しています。これにより、AIとクラウド環境での新たなストレージ需要に柔軟に対応することができます。

シリコン・モーションのエンタープライズストレージ&ディスプレイインターフェースソリューションのシニアVP、アレックス・チョウ氏は、「SM8388は、当社の高性能16チャネルPCIe Gen5コントローラSM8366と同じ強固なアーキテクチャに基づいて作られており、AI駆動型のデータベースやデータセントリックインフラで求められる性能を実現しています」と述べています。

SM8388は、8チャネルのアーキテクチャを採用し、チャネルあたり最大3200MT/sをサポート。シーケンシャルリードの最大スループットは14.4GB/sで、ランダムリードでは最大350万IOPSを達成します。そして、このコントローラは最大128TBの容量を持つSSDにも対応可能です。さらにNVMe 2.6に完全準拠しており、様々なAIデータセンターのフォームファクタであるEDSFF(E1.S/E3.S)やU.2/U.3をサポートしています。

セキュリティに対しても抜かりなく、アテステーションやセキュアブート、AES-256による暗号化を実施。これにより、データの整合性と保護がAIやクラウドストレージ環境でも保証されます。SM8388は、劣ることない性能を保ちながら、消費電力は5W未満に抑えられています。これにより、運用コストや総所有コストの削減も期待できるのです。

独自のハードウェアベースのチャネル速度アクセラレータを使用し、チャネルレベルの並列度を最大限に高めることで、PCIe Gen5のポテンシャルを引き出しています。この特性は、データ管理において高いリードスループットが求められるAI駆動型ニアラインストレージに特に有効です。 SM8388は、ウォームデータ管理において威力を発揮し、効率的なストレージソリューションを提供します。

MonTitan™エンタープライズSSD開発プラットフォームは、次世代SSDソリューションの構築において、スケーラブルかつカスタマイズ可能な基盤を提供します。シリコン・モーションの高度なコントローラアーキテクチャやファームウェアスタックを活用し、SSDを開発する企業は市場への投入時間を短縮できるのです。SM8388は、エコシステムの一部として、AIおよびニアラインストレージアプリケーション向けに最適な性能を実現し、次世代NAND技術の容易な採用を支援します。

AIC Inc.のCEO、マイケル・リャン氏は、「次世代AIサーバープラットフォームとしてシリコン・モーションと協力できることは喜ばしいことです。SM8388を搭載したSSDにより、AIデータセンターのニーズに応える高効率かつ大容量のストレージを実現できます」としています。

シリコン・モーションは、Super Computing 2005において新しいエンタープライズSSDコントローラソリューションを展示予定です。詳しい情報については公式サイトをご覧ください。

シリコン・モーションについて


シリコン・モーションは、SSDコントローラを提供するグローバルリーダーであり、高水準な性能、低電力、信頼性を兼ね備えたストレージソリューションを提供しています。

AICについて


AICは、サーバーとストレージソリューションのグローバルリーダーであり、高密度ストレージサーバーに特化しています。AIエッジアプリケーションへの取り組みも進めています。


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会社情報

会社名
Silicon Motion Technology Corporation
住所
Nos 19-25 Jervois Street, Hong Kong Island, Hong KongFlat C, 19/F, Wing Cheong Commercial Building
電話番号

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