令和7年、国立公文書館は夏の特別展「終戦―戦争の終わりと戦後の始まり―」を開催します。この展示は、2023年7月19日から9月15日まで、東京都千代田区の公文書館で行われます。本展では、戦争の終結とそれに続く社会の変化をテーマにさまざまなイベントを企画しています。
特に注目すべきは、各界からの専門家を招いたトークセッションです。これらのセッションは特別展に関連するテーマについて、対談形式で行われます。各回、定員は40名で、全員先着順となっているため、早めに申し込むことが推奨されます。
イベントは次の3回に分かれています。まず第1回は、8月8日に「戦争の記憶」と公文書をテーマに神立尚紀氏と大島隆之氏が登壇し、戦争に関する資料がどのように私たちに戦争の記憶を伝えるかを議論します。
続く第2回は、8月31日に「公文書が照らす地域の戦争」をテーマに金澤大介氏と織田祐輔氏が、地域における戦争の実態に光を当てます。そして第3回は、9月6日に「東京大空襲を」つたえる」をテーマに吉田裕氏と有馬佑介氏が東京大空襲の歴史を伝える重要性について対話します。これらのセッションを通して、参加者は戦争に対する理解を深めることができるでしょう。
さらに、小中学生向けの動画制作ワークショップも開催されます。このワークショップは、社会科講師による歴史解説を受けた後、動画編集プロの指導のもと、参加者が2人1組で特別展に関連した動画制作に挑む内容です。対象は小学4年生以上で、各回定員は30名です。参加者には、特別展のテーマを基にした動画編集体験を通して、歴史を身近に感じる機会が提供されます。
このワークショップは3回に分かれ、各回のテーマは異なります。第1回では特別展紹介動画を、第2回では編集動画のアフレコに、第3回ではオリジナルショート動画を作成します。
また、一般の方を対象にした夜間開館のギャラリートークも行われます。これは特別展の企画担当者が展覧会についての解説を行うもので、参加費は無料です。
「終戦」展は、戦争とその影響を振り返る貴重な機会を提供します。この夏、ぜひ国立公文書館を訪れ、戦争の記憶と向き合う体験をしてみてはいかがでしょうか。なお、各イベントへの参加は無料ですが、定員に達し次第受付は終了となりますので注意が必要です。
詳細は国立公文書館の公式ホームページをご覧ください。展示に寄せる多くの来場を、関係者一同お待ちしています。