横浜市とウッドペッカー、給食献立作成業務の実証実験を終了
神奈川県横浜市の株式会社ウッドペッカーが、横浜市のオープンイノベーションプラットフォーム「YOKOHAMA Hack!」を通じて学校給食の献立作成業務に関する実証実験を実施し、成功裏に終了しました。この実証事業は2025年12月23日から2026年6月30日まで行われ、2026年8月10日に横浜市から結果が公表されました。
背景と課題
横浜市において、学校給食の献立は栄養士によって様々な条件を考慮しながら作成されています。特に全員給食の実施後、提供数は約8万食に達し、献立作成の業務は複雑化しています。このため、献立開発や改善、食育推進、衛生管理などの業務とのバランスが求められています。
システムの機能
今回構築されたシステムは、1か月分の献立作成を想定し、次の機能を備えています:
- - 基本情報の登録:栄養価や価格、給食提供日などの基本データを登録
- - テーマ献立の登録:月ごとのテーマに沿った献立を設定
- - 献立の自動生成:テーマを除いた残りの献立を数理最適化を用いて自動作成
- - 献立チェック:約90の条件を自動判定し、栄養士が修正を加えて完成
- - 派生献立の生成:1種類目の献立を元に、他の献立を組み替えて自動生成
実証実験の成果
横浜市の発表によると、実証実験で確認された成果は次のとおりです:
- - 献立案の自動作成が実用レベルに到達:数理最適化を利用し、栄養士が調整する原案として高精度の献立を作成。約30分の計算で実用品質の献立を提供可能。
- - 栄養士の業務負担軽減:従来の手法と比べ、作業時間を大幅に短縮。特に全自動チェック機能が栄養士の業務時間を削減。
- - 効率化による時間の活用可能性:事務作業が減少することで、献立の開発や改善、食育推進に時間を充てやすくなる。
今後の展望
実証実験を経て横浜市は、今後システムの本格導入を進め、DXを推進する計画です。しかし、経験則や暗黙知の整理、データ整備といった課題も残っています。ウッドペッカーは、得られた知見をもとに栄養士の業務を支える素晴らしい仕組みを作り上げることに注力していく考えです。
実証事業の概要
- - 事業名:学校給食献立作成補助システムによる作業効率化の実証
- - 実施主体:横浜市(教育委員会事務局)
- - 業務者:株式会社ウッドペッカー
- - 実施期間:2025年12月23日〜2026年6月30日
- - 枠組み:YOKOHAMA Hack!
今回の実証実験を通じて、学校給食の効率化に向けた新たな一歩が踏み出されました。これにより、栄養士の業務が効率化され、より良い学校給食の提供へとつながることが期待されます。