近鉄とロボ団が共同制作したPBL教材の新たな教育挑戦

近鉄とロボ団が手がける新たなPBL教材の誕生

近鉄（近畿日本鉄道）と夢見る株式会社（ロボ団）は、小・中学生向けの新しい教育プログラム「FRONTIER（フロンティア）」のために、共同で教材を制作しました。この取り組みは、オンラインで実施される課題解決型学習（PBL）を通じて、子どもたちが自らの興味を活かしながら社会的な課題の解決に取り組む場を提供することを目的としています。

PBL（課題解決型学習）とは

PBLは、学生が課題を自主的に発見し、それに対して解決策を考える過程を重視する教育手法です。これにより、子どもたちは単なる知識の習得だけでなく、現実の問題に対する思考能力や創造力を養うことができます。今回の教材では、将来の鉄道サービス維持に向けた社会的な課題がテーマとなっており、近鉄の鉄道事業を通して子どもたちが現実の社会とつながる機会を提供します。

共同制作の背景

近鉄とロボ団の共同制作は、地域密着型の教育活動に寄与しながら、両社の目指す未来の価値を共有することから生まれました。近鉄の菅浦隆弘本部長は、「沿線の魅力向上や地域の持続的な発展のため、教育機関との連携を重要視してきた」と語ります。一方、ロボ団の代表である重見彰則氏は、「子どもたちに好きなものを見つける機会を提供し、社会とのつながりを実感できる環境を創出していきたい」と意気込みを示しています。

教材の特徴

制作された教材は、沿線の社会課題を取り入れ、児童が興味を持ちながら学習を進められる工夫が施されています。具体的には、鉄道の運営やサービスについてのトピックを扱い、仕事の仕組みや社会全体の流れを理解するためのヒントを与える内容となっています。これは、子どもたちが自らの将来を見据え、主体的に学びを進める手助けとなるでしょう。