年末大掃除で配線器具も忘れずチェック！事故を防ぐためのポイント

安全な年末を迎えるために知っておきたい配線器具の手入れ

年末が近づいてくると、多くの家庭で大掃除が行われます。キッチンやリビングの細かな掃除に気を使うことが多いですが、意外と忘れがちなのが「配線器具」です。配線器具とは、コンセント、延長コード、マルチタップやテーブルタップなど、日常生活でよく使用するアイテムのことを指します。これらの器具は普段意識しづらい部分にあり、手入れが不足しがちですが、それが原因で事故が発生することも少なくありません。

独立行政法人製品評価技術基盤機構（NITE）によると、2019年度から2023年度までの間に報告された配線器具による事故は153件に上ります。そのうち約40％は使い方や設置状況が問題となっています。特に、ほこりや水分の付着が原因で発生する事故が多く、これを防ぐための掃除が大切です。

配線器具の事故防止に向けたチェックポイント

大掃除の機会に配線器具を点検することは、事故を未然に防ぐために非常に有効です。以下では、配線器具の事故を防ぐための具体的なチェックポイントをいくつか紹介します。

1. 電源プラグと電源タップの掃除

まず、電源プラグや電源タップは定期的に掃除をし、ほこりを取り除きましょう。水分がかからないようにも注意が必要です。コンセントとの接触部分に隙間ができると、ほこりがたまり、そこに水分が付くことでショートや異常加熱の原因になります。

2. プラグの変形チェック

次に、電源プラグが変形していないかを確認することも重要です。プラグが変形した状態では正常に接触せず、発熱や発火の原因となることがあります。特に、力任せに抜き差ししたときや、テーブルタップを踏みつけた場合には要注意です。

3. コードに無理な力が加わっていないかの確認

電源コードに無理な力が加わることも事故の原因になります。たとえば、机や椅子の脚でコードを踏むことや、引っ張ることは絶対に避けるべきです。これにより、コード内部の芯線が断線することもあります。

4. 消費電力の確認

使用する電気製品の消費電力が、電源タップや延長コードの許可範囲を超えていないかを常に確認しましょう。過剰な電力を流すことは、異常発熱やショート事故につながります。特に消費電力の大きい機器には、タップの使用が禁止されている場合もあるため、製品の取扱説明書を確認することが大切です。

5. 異常が見つかったら直ちに使用を中止

異常な熱や異臭など、何らかの異変を感じた場合は、すぐに使用を中止してください。配線器具にも寿命がありますので、経年劣化により事故を引き起こす場合も考えられます。

まとめ

この年末、家中をきれいにする大掃除の一環として、配線器具の手入れも忘れずに行いましょう。特に、日常生活で使う頻度の高いアイテムであるだけに、その点検と掃除は非常に重要です。

また、NITEでは、事故情報を特集したウェブ検索ツール「NITE SAFE-Lite」も提供しています。このサービスを活用することで、自身が使用している製品に関する事故やリコール情報を簡単に確認できます。安全な生活を送るために、ぜひお役立てください。