日本マクドナルドを復活させた足立光氏のマーケティング論講演レポート

足立光氏によるマーケティングの定義

2019年8月25日、株式会社Comfort Zoneにて、マクドナルドを再建したCMOの足立光氏による特別講演が行われました。このイベントでは、足立氏のキャリアを基にしたマーケティング論が展開され、参加した学生たちにとって刺激的な学びの場となりました。

グローバルキャリアの重要性

足立氏は講演の冒頭に、自身の外資系企業での経験を交えながら、これからのビジネスシーンではグローバルな視点が不可欠であると強調しました。特に、成熟した市場である日本やヨーロッパ、アメリカは成長が鈍化している一方で、アフリカや南アメリカ、東南アジアなどの新興市場には大きな可能性があると述べました。これらの地域で活躍できることが、重要なキャリアの形成につながるとの見解を示し、外資系企業での経験がそのステップとして有効であると解説しました。

このような市場の動向を受けて、足立氏は外資系と日系企業の違いに焦点を当て、特に以下のポイントを挙げました：
1. 英語の利用環境：国際的な仕事をする上で英語が必須であること
2. 成果主義の報酬制度：成果に応じた賃金や評価がなされる文化
3. フラットな組織文化：年齢や役職に関わらず意見が述べられる環境
4. グローバルな業務経験：多様なバックグラウンドを持つ同僚との仕事を通じての成長

成果を生むための7つの価値観

その後、足立氏は「圧倒的な成果を生み出す7つの価値観」を紹介。これらの価値観は、営業やマーケティングの現場だけでなく、どんな職業においても、成果を出すためのヒントになるものです。具体的には、以下の7つが紹介されました：
1. Be different（違いを持つ）
2. Never Give Up（決してあきらめない）
3. Be Hungry（常に飢えている）
4. Life is Too Short（人生は短い）
5. People are Wonderful（人は素晴らしい）
6. You are NOT alone（君は一人じゃない）
7. GIVE GIVE GIVE（与え続ける）

これらの価値観を実践することで、情熱と成果を持って仕事に取り組む姿勢が業務にプラスの影響を与えると力説しました。

実際のマーケティング事例を基にしたディスカッション

講演の後半では、足立氏が企画した「日本マクドナルドとポケモンGOのコラボレーション」を題材にしたグループワークも行われました。この作業では、ポケモンGOに興味がない人に対して、どのように訴求し、プレイを促すことができるかを参加者同士で議論する機会も提供されました。実践的な内容によって、学生たちは実際のマーケティング戦略を考える貴重な経験をしました。

質疑応答の時間

講演の終わりには、参加者からの質問が相次ぎ、活気あふれるディスカッションが繰り広げられました。足立氏は一つ一つの質問に丁寧に答え、自身の経験や学びを共有しました。参加者にとっては、貴重な知識を得る良い機会となったことでしょう。

まとめ

このように、足立光氏の講演は、ただのマーケティングに関する知識を与えるだけでなく、参加者自身のキャリアや考え方を振り返らせる内容でした。これからの時代においてキャリア形成やマーケティングの本質を学ぶ機会は、今後ますます重要になっていくことでしょう。参加した学生たちがこの経験を活かし、将来にわたって成功することを願っています。