ERPCとValidators DAO、SolanaのgRPCエンドポイントを移転し通信性能を強化

ERPCとValidators DAOが通信基盤を強化

E...強化する取り組みの一環でもあります。今回の移転は、特に重要な技術的なステップと位置附けられており、 Solana ネットワーク内での通信の質を向上させることが期待されています。

移転の背景

Solana ネットワークにおける通信の最適化は常に ERPC の目標の一つでした。特に、最近導入された ping ベースの自動ルーティング機能によって、プラットフォーム全体のレイテンシと負荷分散が改善され、全ての接続方法において安定した通信が保証されるようになりました。この新たな取り組みでは、 gRPC 共有エンドポイントを主要ネットワーク内に再配置し、直接データソースと接続することで、さらなる安定性と速度を実現することを目的としています。

技術的な詳細

gRPC共有エンドポイントは、全て Shredstream からの UDP ベースのデータ配信を直接行う為の構成となっており、その特性によって高速度での通信が可能になっています。しかし、UDP の使用には通信の安定性を確保する課題もあります。今回の移転では、この課題を克服するために Shredstream データソースや主要 Solana バリデータ、Jito Block Engine と同じネットワーク内に配置しました。その結果、通信経路上の不安定要因を排除し、 gRPC ストリーム全体の安定性を大幅に向上させました。

また、アムステルダムとフランクフルトでは最近ノードの増強が行われ、多数の同時接続やトラフィックピーク時においても安定したスループット維持が可能となります。これにより、Premium Ryzen VPSとgRPCエンドポイントが同じネットワーク内で動作しゼロ距離通信が実現、性能向上が可能になりました。

利用者への影響

新しいエンドポイントを利用するには、これまでの IP を削除し新たに登録する必要があります。この変更により、ユーザーは新たに割り当てられたエンドポイント URL を即座に利用できるようになりますが、旧エンドポイントは2025年10月13日で廃止されるため、移行対応をお忘れなく。

変更後は、AMSやFRAエリアでの gRPC ストリーミングの安定性が一層向上し、平均レイテンシが低下すると期待されます。利用者にとっては手間が生じるかもしれませんが、最終的には高品質な通信環境を提供するために行われていることをご理解いただければと思います。

Solana RPC Bundle計画

私たちの提供する Bundle プランは、RPC・gRPC・Shredstreamの三つを一つにまとめて利用することができるパッケージです。現在 RPC や gRPC を利用しているユーザーが、Bundle に移行することで Shredstream を無料で導入でき、本番環境でも柔軟な検証や性能テストが行えるようになります。これにより、既存のアプリケーションの安定性を維持しつつ、Shredstreamを活用した迅速な移行が実現できるでしょう。

導入や移行に関する相談は、Validators DAOの公式 Discord チャンネルで受け付けています。この機会に是非活用してみてください。

Premium Ryzen VPS

ERPC とは異なるネットワーク内で動作するPremium Ryzen VPSは、高クロックの5.7GHz CPUやECC DDR5 メモリ、NVMe4 ストレージ、25Gbpsの高速ネットワークを備えた、非常に高い性能を持つ仮想環境です。この構成は、高速な計算性能と通信性能の両立を実現しており、多くの開発者に支持されています。