3Dプリント技術を駆使したMercedes-Benz Trucks広告制作の成功事例
株式会社システムクリエイトが提供する3Dプリント技術は、広告制作の現場で新たな革命を引き起こしています。本記事では、Mercedes-Benz Trucksの新型車両「eActros 600」を広告制作の題材としたプロジェクトを中心に、3時間で撮影を完了したその成功要因に迫ります。
課題:広告制作における時間とコストの壁
「eActros 600」の広告制作は、車両自体が未完成な状態だったため、従来のコンピューター生成画像(CGI)による制作手法が必要とされました。しかし、CGIを利用した場合、制作には膨大な時間がかかり、またクライアントとの完成イメージの共有も難しくなります。特に撮影プロセスは、細部の調整や修正が求められるため、通常は数日を要することが一般的です。これにより意思決定が遅れ、修正にかかるコストが増加するリスクもありました。
解決策:3Dプリントによる迅速な意思決定
こうした課題に対処するため、制作チームはFormlabsの大型3Dプリンター「Form 3L」を導入しました。これにより「Rigid 4000 Resin」を使用した精密な3Dモデルが作成され、実際の撮影現場での活用が可能になりました。3Dモデルを利用することで、実際にカメラを使って撮影し、クライアントとその場で確認する環境を整えました。これにより、カメラアングルや演出を即時に決定できたのです。
撮影プロセスを改良し、短縮する
Studio 11:40のディレクターであるフェリックス・アーロン氏は、この3Dモデルを活用して撮影を実施しました。3Dモデルの出来栄えは素晴らしく、撮影が終わった後にも多機能に利用され、新型車両の展示イベントでもその精巧さが高く評価されました。この手法により、撮影にかかる時間は従来の数日からわずか3時間に短縮され、プロジェクト全体のスケジュールも大きく圧縮されました。
さらに、3Dモデルを撮影したデータを元に、CGIのカメラ動作を精確に再現できる仕組みを導入したことで、後工程での修正作業を最小限に抑えられ、全体の効率が大きく向上しました。撮影が終わったその直後から編集作業に着手することができ、クライアントにより早く完成映像を届けることが可能になったのです。
結果と今後の展望
この新しい手法によって、撮影プロセスは3時間で完了し、迅速な編集が行えました。そして、システムクリエイトは、今後もFormlabsの製品を通じて製造業界のさらなる革新と発展に貢献していく意向を示しています。フェリックス・アーロン氏は「3Dプリントを活用することで、伝統的な広告制作手法の利点や新たな可能性が生まれました。特に自動車業界において、この方法の有効性を感じます。」と語っています。
システムクリエイトの紹介
株式会社システムクリエイトは、ものづくり企業向けのソリューションプロバイダーとして、3Dプリンターやスキャナー、CAD/CAMソフトウェアなどを幅広く提供しています。これにより、加工や造形の知識を活用し、受託造形の依頼にも応じています。
■ 会社名:株式会社システムクリエイト
■ 代表者:川上 正義
■ 設立:1992年6月19日
■ 本社所在地:大阪府東大阪市荒本新町1-20
■ TEL:06-6618-8555
■ FAX:06-6618-8566
■ 事業内容:3Dデジタルツール導入支援・販売・サポート、ソフトウェア(CAD/CAM・IoTツール・解析)、3Dプリンター / 3Dスキャナー、工作機械、3D技術代行サービス
■ HP:
システムクリエイト