神姫観光が生成AI「SELFBOT」を導入し顧客対応を効率化

神姫観光株式会社は、高速バスの利用者向けに新たに生成AIチャットボット「SELFBOT」を導入しました。この取り組みは、主に夜間や休日に集中する顧客からの問い合わせに対する迅速で正確な対応を目指しています。

新たな顧客サポート体制

神姫観光は、兵庫県姫路市に本社を置く企業で、主に貸切バスや旅行サービスを展開しています。特に、インバウンド向けのツアーや地域特産品であるかに・スキーツアーの企画・販売、高速路線バスの運行を行っており、多種多様な顧客ニーズに応えるためのサポート体制を整えています。

今回の「SELFBOT」導入は、コミュニケーションの効率化を図り、24時間体制での顧客対応を実現することを目的としています。特に、夜間や休日に急増する問い合わせに対して、自動化された応答システムを構築することで、スタッフの負担を軽減することが期待されています。

SELFBOTの特徴

「SELFBOT」は、ChatGPTを基にした高精度のAIチャットボットで、独自のRAG技術を活用して高品質な回答を提供します。これにより、ユーザーからの問い合わせに対して迅速に対応できるだけでなく、従来必要とされていたシナリオやQ&Aの作成も不要で、運用負担の軽減が実現されます。

また、LIMONの公式WebサイトやLINE公式アカウントと連携することで、より多くの顧客接点が生まれ、利便性が向上します。LINEを通じて気軽に問い合わせができる環境は、顧客にとっても大きなメリットです。

神姫観光の声明

神姫観光の経営管理部取締役部長である酒井一哉氏は、「当社の提供する夜間高速バスサービスは、予約が主にインターネットを介して行われるため、お問い合わせが夜間に集中します。迅速で正確な回答が求められる中、労働力確保が難しい時間帯には特に課題がありました。そこで、LINEを使った自動回答の導入を進め、『SELFBOT』に出会いました。これにより、課題を解決できると考えています」と述べました。

自動応答のさらなる進化

今後はさらに「忘れ物」や「外国語」にも対応できるよう、サービスの進化を図る意向を示しています。顧客からは「回答が早い」という好評も寄せられており、今後の展望に期待が高まります。

このように、生成AIを活用した顧客サポートの効率化は、今後も多くの企業での導入が進むとみられています。神姫観光は、そのパイオニアとなることで、デジタル化の波に乗り、より多くの顧客のニーズに応えていくでしょう。