6週間でバッハを弾こう!
その名も『ピアノが弾けるようになる本』
最近、遅ればせながら、音楽の力に心を打たれる出来事がありました。NHK「あさイチ」に出演した稲垣えみ子さんが翻訳した、ジェイムズ・ローズの『ピアノが弾けるようになる本』が大きな反響を呼んでいるのです。この本は、たったの6週間であのバッハの名曲を弾けるようになると謳われており、昨今のミュージックシーンに新たな風を吹き込んでいます。最近のAmazonランキングでも学習部門で1位を獲得し、注目度が高まっています。
翻訳者の思い
稲垣さんは、この本の翻訳に取り組んだ理由について熱く語ります。彼女は翻訳の仕事に手を染めることになるとは思ってもみなかったとコメントしながら、どうしてもこの本を多くの人に紹介したいと強く感じたのです。それは、この本を通じて、誰もが必ず6週間でバッハを弾けるようになり、その美しい音楽が人生を変える力を持つと信じているからです。
「なぜバッハの曲を弾かなければならないのか?」という疑問に対してもこの本はしっかりと答えています。それは、試練の時代を生き抜くために、誰もが自分の中にある「美しいもの」を掘り起こし、耕すことが必要だと教えてくれるからです。著者のローズも、困難な状況を乗り越えるためにピアノを弾き、生き延びてきた経験を持っています。音楽がどれほど人の人生を支えるか、彼の言葉には強い確信がこもっています。
書籍の魅力
この本は、バッハの前奏曲を6週間で弾けるようになるための体系的な練習方法を提供します。具体的には、1日に2小節ずつ練習を進めていく構成です。楽譜の読み方や正しい指遣いを身につけることで、徐々に演奏が上達し、最終的にはバッハの名曲を自分のものにできるのです。特に初心者でも安心できるように、最初は親しみやすい音楽から始められるように工夫されています。
「正しい指遣い」を学ぶことも本書では重要なテーマです。親指を1、小指を5として番号を付け、楽譜に書かれた指示に従うことで、より美しい音を引き出せるようになります。この基本を抑えることで、初心者でもスムーズにピアノを楽しめるはずです。
稲垣えみ子さんのプロフィール
稲垣えみ子さんは、1965年に愛知県で生まれ、朝日新聞社での数々の編集職を経て、2016年にフリーランスとして独立しました。音楽に関する著書も多く、特に『老後とピアノ』は注目を集めています。彼女は、彼女自身の体験を通じて、音楽がもたらす力を人々に伝え続けているのです。彼女のライフスタイルもユニークで、冷蔵庫なし、ガス契約なしの生活を送りながら自分の表現を追求しています。
書誌情報
- - 書名:『ピアノが弾けるようになる本』
- - 著者:ジェイムズ・ローズ
- - 訳者:稲垣えみ子
- - 発売日:2025年7月3日
- - 価格:1,430円(税込)
- - 仕様:四六並製・80ページ
- - ISBN:978-4-8387-3329-3
- - 発行:株式会社マガジンハウス
この本を手に取ることで、多くの人が音楽の楽しさを感じ、バッハの旋律に親しむきっかけになることを願っています。音楽には、私たちを支え、癒しを与えてくれる力があります。その魅力をこの本で再発見してはいかがでしょうか?