いびきと睡眠に関する実態調査
2022年、全国の20〜60代の男女を対象に行われた調査では、コロナ前後での睡眠時間や満足度に変化が見られなかったことが明らかになりました。約半数が6時間未満の睡眠を取っており、61%が睡眠に不満を抱えているという結果が出ています。コロナ禍による在宅時間の増加が睡眠の質に良い影響を与えると予想されていましたが、実際には大きな変化はありませんでした。
いびきに悩む人の増加
調査によると、いびきに悩んだ経験のある人は全体で45%以上に達し、これは過去最多となり、男女ともにその割合が増加しています。特に、男性は約50.4%がいびきの悩みを経験しており、これは2017年および2020年の調査結果よりも高い数値です。
いびき対策の実施
いびきに悩む人の約7割が何らかの対策を試みた経験があると回答しています。最も多かったのは「寝具を替えた」という対策で、28.3%の人が実施しています。次に「寝姿勢を変えた」が26.1%、「いびき防止グッズを使用した」が22.8%と続きます。しかし、「病院に行った」と回答したのはわずか9.6%で、その中でも改善したと感じているのは43.5%と半数近くに達しています。
他者のいびきも睡眠に影響
特筆すべきは、他の人のいびきを気にしている人が、より低い睡眠満足度を示している点です。悩んでいない人と比較すると、約1割以上の差がつき、他者のいびきが睡眠の質を損なう要因となっていることを示しています。
体型による影響
いびきに「非常に悩んでいる」と回答した人の多くは、体型に関連しています。例えば、「太っている」と回答した人は67.0%を占める一方で、標準体型の人や痩せている人はその割合が少なく、体格によっていびきの悩みの深刻度に差があります。
専門家の見解
医療法人徳洲会の後平泰信医師は、調査結果から、コロナ禍前後で睡眠時間が変わらなかったにもかかわらず、多くの人が睡眠不足を感じていることを指摘しています。睡眠の質の低下はストレスや運動不足、そして他者のいびきも影響している可能性があるとしています。また、別室で寝るなどの対策が取られる一方、いびきが離婚の原因になることもあると述べています。
質の高い睡眠を目指して
このような状況の中、簡単に取り組める対策として、寝具や寝姿勢を見直すことが推奨されています。フランスベッドでは、いびき対策に特化した様々な枕を提供しており、無料お試しサービスも実施しています。症状が改善しない場合は、睡眠時無呼吸症候群などの可能性も考慮し、専門医の受診をお勧めします。
調査概要
- - 調査期間:2022年1月7日〜10日
- - 対象:全国の20〜60代男女1,000人
- - 方法:インターネット調査(株式会社Insight Techによる)