万博で新しい未来を創造!
tamaki niimeが手がけるアートワークショップ
2025年に大阪で開催される万博、その中でもひときわ注目を集めるのが、tamaki niimeによるアートワークショップです。5月25日(日)、関西パビリオンの多目的エリアで行われるこのワークショップは、地域の文化や自然を尊重しながら、新しいものづくりの楽しさを体感できる貴重な機会です。
tamaki niimeの拠点である兵庫県西脇市は、播州織の伝統を受け継ぐ地域。今回のイベントでは、地元出身のアーティストAYUMI ADACHIとのコラボレーションにより、参加者自身が工夫し、古くなったものをアートに生まれ変わらせるプロセスを体験します。
ものづくりの真髄
玉木新雌代表は、万博を「時代の最先端を体験できる場」と位置づけています。初回の万国博覧会が1857年にロンドンで開催されて以来、万博は常に新しいアイデアや技術が集まる場であり、その中でものづくりの楽しさを共有することが大切だと強調します。参加者には単に作品を作るだけでなく、実際に手を動かすことで新しい価値を見出してもらいたいと考えています。
「ただつくったものを見せるだけではなく、どれだけ実践できるかが本当のメッセージになります。」と玉木は話します。このワークショップでは、ハギレやダンボールを使いながら、誰でも楽しめるアートを創り出すことを目指します。
アートのリサイクル
このイベントの魅力は、ハギレを利用して何が生まれるのか、その過程自体にあります。参加者は、余った布を「ヨコ糸」としてつなぎ合わせ、ダンボールを「タテ糸」として使い、手織りのような感覚でお互いの作品を融合させていきます。自らの手で「いらなくなったもの」を「新しい何か」に変える感覚は、ものづくりの原点ともいえる部分です。もともと使われなくなったものが、手から生み出される新たな形に変わる過程は、多くの参加者にとって特別な経験となるでしょう。
地元のつながりを感じる
また、イベント開催直前の3月18日から22日には、西脇市市民交流施設オリナスで「織り合い ORIAI」として、共創的なアート活動を実施しました。ここでの展示も万博イベントの一部として大きな注目を集めています。完成した作品はその後、兵庫県立美術館で展示され、さらにさまざまな場所で巡回展示を行う予定です。
「いらなくなったものをどう生かすか、それを考えながら新しいアートを生み出すプロセスが、地域と密接に繋がっていることを実感してほしい。」と玉木は熱い思いを語ります。出展後も、試みを続けることで、次世代につなげる環境づくりを目指しています。
AYUMI ADACHIについて
一方、参加アーティストのAYUMI ADACHIは「刹那」を作品に込めています。彼女も同様に、新しい「なにか」を生み出すには、自然との調和が重要だと感じています。西脇の土地に育まれた思いが、作品を通じて再現されるでしょう。
本イベントは、世代を超えて誰もが共有できるものづくりの楽しさを体現し、未来を豊かにする一歩となることでしょう。ぜひ、万博に足を運び、この特別な体験をお楽しみください。