学生たちが創造する新しい食文化の形
2025年9月28日、京都の長楽館で開催される「芸術祭 in CHOURAKUKAN 2025」の特別企画として、立命館大学 食マネジメント学部とコラボレーションした「コラボレーションパフェ」が登場します。このパフェは、学生たちの独自の感性が反映された、京の和と洋をテーマにした一品です。
湯葉の新たな挑戦
このスイーツの特徴は、京都の伝統食材「湯葉」を使用している点です。学生たちは「京都の食文化を新たに発信しよう」という思いから、若い世代が親しめる形にアレンジを加えました。使用されるのは、創業から200年以上の歴史を持つ京ゆば専門店「湯葉弥」の「汲み上げ湯葉」です。そのなめらかな食感と自然な甘みは、レモンやメープルシロップと組み合わさることで、まるでレアチーズのような新しい味わいに仕上がっています。
コラボレーションの背景と目的
長楽館と立命館大学とのコラボレーションは、コロナ禍の影響で発表の場を失った学生たちに新たな機会を提供することから始まりました。このプロジェクトは、学生の学びを社会に生かし、地域の文化資源と若い世代の視点を結びつけることを目的としています。
学生たちは素材選定や企画のプロセスに深く関与し、食材選びにおいても文化や生産の背景に目を向けました。湯葉を選んだ理由は、和の伝統食材としての価値を確認しつつ、スイーツとしての可能性を探るためです。
学生のインタビューと開発プロセス
学生たちは、京ゆば 湯葉弥を訪れ、生産者から湯葉に対する情熱や製法の秘訣について取材を行いました。この活動を通じて、伝統食材への理解を深めるとともに、その魅力を他の人々に伝える準備を進めています。パフェの開発は、学生からの「湯葉」の提案を基に、長楽館のパティシエが構成を検討し、試作品を学生が試食。意見を交わしながら、何度も改良が行われ、一品として完成しました。
開催概要と体験情報
このパフェは、イートインおよびテイクアウトの両方で楽しめます。提供場所は、本館1階のパティオやLIBRARY BAR MADEIRAなど複数にわたり、価格はテイクアウトが1,000円、イートインが1,500円(入場券付き)です。事前購入が可能で、さらなる詳細は公式ウェブサイトをご確認ください。
学生たちは、このパフェを通じて長楽館の和洋折衷の魅力を表現し、京都の伝統を新しい形で伝えることに誇りを感じています。食文化の未来への挑戦が盛り込まれた「コラボレーションパフェ」をぜひ味わってみてください。