企業間ディールの深層に迫る新書の登場
2026年8月27日、株式会社Relicの自社出版レーベル「Relic Publishing」から、著者吉野崇史による新刊『企業間ディールは、なぜ頓挫するのか ― 修羅場から読み解く「共創」の構造』がリリースされました。この書籍は、企業間の提携や出資、JV(合弁会社)、M&Aのようなビジネスディールが、なぜ意図した成果を上げられずに頓挫するのかを解明する実務書です。
書籍の内容について
著者は、これまで総合商社やスタートアップ、事業会社、コンサルティングファームでの幅広い経験を持ち、企業間ディールの交渉や運営を数多く手掛けてきました。その知見を基に、本書では、企業間ディールの多くが停滞してしまう理由を「位置付け」「力学」「解像度」「構造」「形態」といった5つの視点から整理しています。
特に、契約の締結を目指すことが目的となり、実行段階での停滞が生じることが多い現実を指摘し、その背後に潜む認識のずれや構造の未設計さが影響していると説いています。この分析を通して、企業間で何が問題かを具体的に掘り下げ、理論だけではなく実務にも役立つ思考法を提案しています。
実践知とケーススタディ
著者は、数多くの修羅場を経験してきた実務家であり、その経験をケーススタディとして本書に組み込んでいます。大小さまざまな企業間協業の失敗事例を通じて、ビジネスの現場で直面する課題や、成功に向けた障害を分析し、思考のフレームワークを示しています。特に、契約条件とは別に、「企業間ディールをどう進めるか」という実務的な視点を重視している点は、企業経営者やビジネスパーソンにとって貴重なものとなるでしょう。
構造設計フレームワーク
さらに、著書では役立つ構造設計フレームワークも多数紹介されています。提携や共同事業の成功に向けた具体的な道筋を示すための図表やシートがあり、実務に即した実用的な内容となっています。読むだけでなく、現場で活用できる資源としても機能することが期待されます。
出版の背景とRelicの使命
昨今、多くの日本企業がオープンイノベーションに取り組み、その一環として企業間ディールに注目しています。しかし、こうした取り組みの多くは期待した成果を生み出すことなく終了してしまっています。Relicは、これまで5,000社以上の企業に新規事業やオープンイノベーションの支援を行い、その中で「案件がストップする構造」の共通点を把握してきました。このような背景が、新刊の執筆につながっています。
まとめ
『企業間ディールは、なぜ頓挫するのか』は、ビジネスの現場での成功を志す人々に向けて、実務に基づいた思考法と分析方法を提供する一冊です。吉野氏の豊富な経験とRelicの知見が投影されている本書は、企業間ディールに関する新たな洞察をもたらしてくれるでしょう。今後もRelicは、実践知を充実させ、日本企業の事業創造力を向上させることに寄与する姿勢を貫いていくことでしょう。