SNS利用者300名調査が示した信頼性の新たな波
株式会社システムリサーチが運営する「創作品モールあるる」は、全国のSNS利用者300人を対象にショッピング情報のSNS投稿についての調査を行いました。その結果、驚くべき事実が明らかになりました。それは、投稿者の知名度と投稿内容の信頼度が必ずしも比例しないということです。調査結果は、生活者が「誰が言うか」ではなく、「何を言うか」を重視していることを示しています。
SNSユーザーの意識変化
調査によれば、SNSユーザーの約50%が「投稿者が有名でも信頼度は変わらない」と回答しました。さらに59%の人々が「発信者を意識していない」と述べており、投稿の内容そのものが彼らの判断基準であることが浮き彫りになりました。このことは、近年のSNSアルゴリズムが内容を優先するように進化していることとも一致しています。
投稿を見る際の判断基準
調査では、商品紹介の投稿を見た際に注目するポイントを尋ねたところ、「特に意識していない」と答えた割合が44%に達しました。次いで「写真や動画などのビジュアル面」が33.3%、そして「投稿の文章や言葉遣い」が8.7%となりました。最も注目された「投稿者名」はわずか3.3%に留まり、多くのユーザーが投稿者の知名度よりも情報内容を重視していることが明らかです。
信頼できる投稿の特性
信頼できる投稿の特徴として最も多かったのは「良い点だけでなく悪い点も伝えている」という意見で41.3%がこれに同意しました。続いて、「内容が具体的で、写真や動画の裏付けがある」が36%、専門的な知識が求められることも22%に達しており、透明性や具体性が信頼性の核を成していることがわかります。一方で「好きな投稿者や世界観が合う人の発信」と答えたのはわずか6.3%でした。
知名度の影響を把握する
調査では、投稿者が有名であることが信頼度に影響を与えるかどうかを尋ねたところ、50%が「いいえ、関係ない」と答えました。また、約34.3%が「どちらともいえない」とする一方で、信頼度が「上がる」と答えたのは15.67%に過ぎません。このことから、知名度と信頼度の直接的な関連性は薄いことが伺えます。
発信者を意識しない理由
発信者をあまり意識しない理由として、「誰が言っているかより内容が大事だから」という意見が27.4%に上りました。次いで「内容以外に興味がない」が24.6%、さらに、「発信者を見ても信頼できるかどうか判断しにくい」が19.6%と続きます。この結果は、生活者が投稿内容の妥当性を中心に判断していることを示しています。
まとめ
今回の調査結果は、生活者が投稿者の知名度と内容の信頼度を切り離して論じていることを強調しています。背景には、消費者のリテラシー向上やSNSアルゴリズムの進化が影響していると考えられます。企業やマーケターにとっては、発信者に頼るのではなく、内容の重要性を再認識し評価されるコンテンツを設計することが求められます。「創作品モールあるる」では、今後も透明性と妥当性を重視したコンテンツ発信を追求し続けます。
詳細な調査結果については、以下のリンクをご覧ください。
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