サークレイスが提供する新機能『ヘルプデスク(β版)』の誕生
サークレイス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長兼社長:佐藤スコット)は、海外人事業務に特化したクラウドサービス「AGAVE(アガベ)」において、生成AIを活用した新機能『ヘルプデスク(β版)』を2025年4月から開始することを発表しました。
AGAVEとは?
AGAVEは、海外に拠点を持つ企業が抱える人事・労務管理の課題を解決するためのクラウド型SaaSプラットフォームです。海外駐在員の給与計算や経費精算、レポート作成など、複雑な業務の効率化を図ります。特に多様な規程や運用が求められる中で、AGAVEは様々な企業ニーズに柔軟に対応できるよう設計されています。
新機能『ヘルプデスク(β版)』の特徴
自然言語での問い合わせに自動対応
新たに加わった『ヘルプデスク(β版)』は、AGAVE内の規程集やガイドライン情報を基に、海外駐在員や人事担当者からの多様な問い合わせに対して自動的に回答を生成します。自然な表現での質問に応じて、AIが文脈を理解し、正確な情報を即時に提供します。
たとえば、「配偶者を帯同する際の住宅手当の増額はありますか?」という質問には、AIがその関連情報を基にして、具体的な回答を用意します。これは従来のキーワード検索と比較して、情報アクセスまでの手間を大幅に削減する画期的なシステムです。
安全な情報閲覧権限
AGAVEのドキュメント機能では、情報アクセスの権限を細かく設定することができます。これにより、駐在員や人事担当者が必要な情報だけにアクセスでき、不適切な情報提供を防ぎます。例えば、北米拠点の駐在員には北米関連の規程だけが表示される仕組みとなっており、セキュリティの強化も図られています。
問い合わせ業務の効率化
この新機能は、現地の駐在員が直面する様々な実務上の問題に即時に対処できるための支援を行うだけでなく、人事部門にとっても大きなメリットがあります。AIによる過去の問い合わせ履歴を自動的に記録・共有することができるため、部門内での情報の再利用がスムーズに行えます。これにより、業務の属人化を防止する効果も期待できます。
今後の展開
現在のβ版では、AGAVE内のドキュメント機能が参照された情報の出所ですが、2025年夏以降には過去の問い合わせ履歴や業務上のやりとり、進捗記録などとも連携を進める予定です。その結果、AIはより実践に即した回答や改善の提案を行うことができるようになります。
AGAVEは、業務やデータの一元化を進めてきたクラウドプラットフォームです。今後も、蓄積された業務データの価値を最大限に活用しながら、実務に寄り添ったAIを提供することを目指しています。
AGAVEの可能性
海外人事に関わる全ての関係者──駐在員、人事、経理、現地サポートが一つのプラットフォームに集約されることで、業務プロセス全体を一元管理できるようになります。生成AIの導入により、業務における情報の検索や照会の手間も大幅に軽減され、より迅速な意思決定へと導く環境が整いつつあります。今後は、AIによる業務改善の資料や判断材料も提供できるようになり、AGAVEはまさに海外人事領域の情報集約において必須のプラットフォームとして成長していくでしょう。
サークレイスの未来
サークレイスは、2012年に設立され、2020年には現在の社名に変更。東京証券取引所グロース市場にも上場するなど、順調に成長を続けています。今後も、生成AIを活用した新機能の展開を通じて、企業の海外展開を支援するべく努力していく所存です。