長瀬産業が取り組むカーボンオフセット
長瀬産業株式会社(東京都千代田区)は、ABB FIAフォーミュラE世界選手権への協賛を通じて、地球環境に配慮した一連のイベントを開催し、その際のCO2排出量をカーボン・オフセットしました。この取り組みは、同社が掲げる「Delivering next sustainability」という理念の元、持続可能な社会の実現に向けた具体的なアクションの一環です。これにより、環境保護への意識を高め、地域との協力も進めています。
具体的な取り組み
今回のカーボン・オフセットの対象となったイベントは2つで、合計10トンのCO2に相当する排出をオフセットしたものです。最初のイベントは、2025年5月9日と10日に東京ミッドタウン日比谷で開催された「サステナビリティ・ウィークエンド」。このイベントでは、Andretti Formula Eチームの実車展示やレーシングシミュレーター体験、ゲストを招いたシンポジウムなどが行われました。このイベントだけで1.3トンのCO2が排出されました。
2つ目のイベント、パートナー企業向けのサステナビリティ事業紹介ホスピタリティイベントは、2025年5月15日に市進株式会社が運営するCity Circuit Tokyo Bayで行われました。ここでは、長瀬産業のサステナビリティへの取り組みを紹介する展示や、Andretti Formula Eチームの実車展示、EVレーシングカートのタイムアタックが行われ、8.3トンのCO2が排出されました。
これらのイベントで発生したCO2は、高知県梼原町と協力した森林クレジットの購入によりオフセットされました。この町は、長瀬産業が環境負荷軽減を目指すためのプロジェクトを進めている地域です。
長瀬産業と地域の連携
長瀬産業は、2022年に梼原町と森林クレジット創出のための協定を結び、地域の森林資源の管理や地域活性化に貢献するための取り組みを進めています。この協力関係により、脱炭素経営のための知見を深めたり、地域の持続可能な発展に寄与したりすることが目指されています。
Andrettiとのパートナーシップ
長瀬産業は、2023年から3年連続でAndretti Formula Eチームのオフィシャルパートナーを務めており、電動モビリティの推進と持続可能なモータースポーツの理念に共鳴しています。この提携を通じて、同社の社会課題解決への姿勢や、サステナビリティに向けたメッセージを積極的に発信しています。NAGASEグループ全体としては、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにするという目標を掲げており、地域および社会においても安心・安全で豊かな生活が実現できるように努めていく方針です。
まとめ
長瀬産業株式会社は、協賛イベントを通じてカーボン・オフセットを実施し、その範疇で地域社会と連携しながら、持続可能な未来を見据えた活動を推進しています。今後も同社の取り組みに注目が集まります。持続可能性の新たなスタンダードを一緒に創り上げていく姿勢が、多くの企業や地域との連携を生むと期待されます。