近畿大学の学生ラーメンプロジェクトが新たな成功を収める

学生経営ラーメン店の新たな挑戦

近畿大学（大阪府東大阪市）で展開されている学生主導のラーメン店、"KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。"がまた新しい歴史を築きました。2021年から始まったこのプロジェクトは、学生たちが実際に飲食店を運営し、その経験を通じて経営能力を高めることを目的としています。特に、三代目の店舗が2025年2月に出店期間を迎えるに当たり、令和6年度の決算を発表しました。

画期的な売上の達成

驚くべきことに、三代目は年間売上2,000万円を突破。これはこのプロジェクトの歴史の中で初の快挙です。ここからは、彼らの経営努力と背後にある物語について深掘りしていきます。

経営は全体で11カ月におよび、その期間に売り上げたラーメン杯数は32,430杯、純利益は6,925,929円に達しました。この間、店主の前田凜多朗さんは多くのイベントに参加し、特に2024年9月に開催された大学生対抗フードバトル『第3回キッチンカー甲子園』での優勝は大きな注目を集めました。また、前田さんは卒業後、キングプリンティング株式会社が運営する"THE NOODLE FACTORY 麺ノ響"の店長に就任し、新たなキャリアをスタートさせました。

経営の意義を実感

前田さんは、自身の経験をこうコメントしています。

"学生のうちにお店を経営する経験は、夢を見つけるきっかけであり、多くの人々に支えられて形にできたことが人生の大きな財産となりました。これからも新たな挑戦を続けていきます。"

その成長を見守る大学側も好意的で、近畿大学大学院の浦上拓也教授は、ラーメン店が近大のランチスポットとして定番化したことを指摘し、好業績に自信を持つべきだと述べています。さらに、彼は過去の卒業生たちも飲食業界で活躍していることに触れ、これがまさに起業家たちの登竜門であると強調しました。

未来への展望

次なる四代目店主候補者たちにも刺激となるこの成功は、単に売上が上がっただけではありません。学生たちの挑戦を通じて、彼らの起業家精神が育まれ、さらなる未来の可能性が広がっています。

現在、前田さんが務める"THE NOODLE FACTORY 麺ノ響"は大阪府堺市に位置し、さまざまな美味しいメニューを提供しています。学生生活を通じて培った経験は、彼にとってかけがえのない財産となっていることでしょう。