安全と持続可能性を考えたamu株式会社
宮城県気仙沼市に本社を置くamu株式会社が、週刊東洋経済の特集「すごいベンチャー100」2024年版において「ESG・インパクト」部門に選ばれました。この特集は資金調達額や技術の独自性、先進性を基準に優秀なスタートアップを厳選するもので、amuは廃棄漁具のアップサイクルに取り組む企業として高く評価された結果です。
すごいベンチャー100とは?
「すごいベンチャー100」とは、東洋経済が毎年選定する注目のベンチャー企業のリストで、設立10年以内の企業が対象です。選ばれるためには、特異な事業モデルや革新的な技術が求められます。2024年版では、多様な分野から選ばれた企業が一覧に名を連ねています。
amu株式会社のビジョンと事業内容
amu株式会社は、「いらないものはない世界をつくる」というビジョンを掲げています。具体的には、全国の漁港から回収した廃漁網を再利用し、有価な製品を生み出しています。自身のブランドであるamuca®を通じて、品質がバージン素材に匹敵するナイロン生地などを提供しています。
特に、廃漁網のアップサイクルには多くの課題が伴います。廃漁網は海洋汚染の原因となり、漁業者にはその処理費用が経済的な負担を強いる事態を引き起こしています。amuでは、これらの廃材を買い取り、分別・加工して新たな素材に生まれ変わらせています。
漁具のストーリーを提供
amucaは単なるリサイクル素材ではなく、どの地域でどのように利用された漁具かという具体的なストーリーをも持っています。このトレーサビリティにより、地域の特性に応じた製品の企画も可能になり、消費者とのつながりを強化しています。
サーキュラーエコノミーの実現に向けて
amu株式会社は、単なる製品の製造にとどまらず、使用後の回収も視野に入れたサーキュラーエコノミーの実現を目指しています。この仕組みを構築するため、再回収を前提とした製品開発を進行中です。これにより、一度生産した製品が再び原料として活用されるサイクルを確立したいと考えています。
産業の幅広い分野との協業
今後の展望として、amuはアパレル、アウトドア、家具、建材などのメーカーと提携し、amucaを利用した新しい製品を開発する計画を進めています。これにより、漁具から生まれる価値の可能性をさらに拡大することを目指します。
企業パートナーシップの拡大
現在、amuは既に数ブランドとの共同開発を実施していますが、さらなるパートナーシップを求めています。同社に関心を持つ企業様は、ぜひお問い合わせいただくことをお勧めします。
ピッチを行うことで、企業の持つポテンシャルを活かす新たな製品開発のフィールドを広げることも可能です。詳細については、公式サイトを訪れてご確認ください。
amu株式会社公式サイト
会社概要
- - 社名:amu株式会社
- - 本社所在地:〒988-0017 宮城県気仙沼市南町2丁目2-25
- - 代表取締役:加藤広大
- - 設立:2023年5月
- - 事業内容:廃漁網の回収・プロダクト開発・販売
このように、新たな価値を生み出すべく立ち上がったamu株式会社は、持続可能な社会の実現に向けた革新を続けています。