視覚障がいを考える絵本
2024-09-27 13:06:20

絵本を通じて学ぶ視覚障がいへの理解~『わたしのくつしたはどこ?』

絵本『わたしのくつしたはどこ?』の魅力



2024年9月27日、株式会社岩崎書店から新たに登場する体感型絵本『わたしのくつしたはどこ?―ゆめみるアデラと目のおはなし―』が注目を集めています。この絵本は、視覚障がいについて理解を深めることを目的に制作されており、買った人に新たな視点を提供する内容となっています。著者のフロレンシア・エレラ氏は、自身の視覚障がいの体験を活かして物語を創り上げました。

絵本の内容と目的



主人公は犬のアデラ。彼女は研究所で新しいドッグフードの味を開発する仕事をしています。しかしある日、お気に入りの赤い靴下が見当たらないだけでなく、仕事に向かう道を間違え、親友のキリンを見失ってしまいます。この一連の現象には、実は目の病気に起因する視野の狭さが影響しているのです。この物語を通じて、視覚障がいがもたらす日常の困難さや、その中で彼女がどのように前向きに生き続けるかを描いています。

本書の特筆すべき点は、丸い窓の形をした穴が特徴的なしかけ絵本であり、物語の主人公アデラの視野の変化を視覚的に表現しています。これにより、読者はアデラの視界の変化を体感し、視覚障がいについての理解を深めることができます。

教育的な価値



絵本には視覚障がいについての解説ページも設けられており、読者が理解を深めるための情報が提供されています。特に、視覚障がいの方との接し方に関する注意点など、具体的なアドバイスが記載されています。これは、子どもたちにも視覚障がいに対する理解を持たせる大切な要素です。

受賞歴



本書は、ハチドリメダル(IBBYチリ支部選定)を受賞しており、その品質や内容が高く評価されています。作者やイラストレーターが手がける作品のクオリティはしっかりしており、未就学児でも楽しめる内容になっています。

著者とイラストレーターの背景



フロレンシア・エレラ氏は、チリのサンティアゴ出身で、視覚障がいを持つ自身の経験を基にした物語を展開しています。彼女は、社会学者としても活躍しており、視覚障がいについての理解を深めるための教育にも力を入れています。イラストを手掛けたベルナルディータ・オヘダ氏も、教育的なプロジェクトに貢献している人気のイラストレーターであり、絵本に命を吹き込んでいます。

購入情報



『わたしのくつしたはどこ?』は、全国の書店やオンラインショップで購入可能です。定価は1,870円(本体1,700円+税)で、A4変型判57ページのボリューム。

全国書店やネット書店で手に入れることができるほか、紀伊國屋書店やAmazonなどでの購入も容易です。ぜひ、この素晴らしい絵本を手に取り、視覚障がいについての理解を深めてみてください。

結論



『わたしのくつしたはどこ?』は、ただの絵本ではなく、視覚障がいに対する理解を促進する重要な役割を果たしています。アデラの物語を通して、読者は勇気や希望を感じられるだけでなく、視覚障がいを持つ人々への理解が一層深まることでしょう。この絵本を通じて、子どもたちや大人たちが視覚障がいに対する意識を高められることを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社 岩崎書店
住所
東京都文京区関口二丁目3番3号目白坂STビル7階
電話番号
03-6626-5080

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